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「詔勅〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

詔勅の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
空襲葬送曲」より 著者:海野十三
断絶した。 両国の大使館員は、駐在国の首都を退京した。 同時に、厳かな宣戦の詔勅が下った。 東京市民は、血走った眼を、宣戦布告の号外の上に、幾度となく走ら....
般若心経講義」より 著者:高神覚昇
ではとうてい、「呪」の意味は、ほんとうに理解されないわけです。 心経をよめとの詔勅 ところで、この般若の真言について想い起こすことは、今から千百八十九年の昔、....
安重根」より 著者:谷譲次
。私の考えを申しますれば、千八百九十五年の日露開戦に際して、日本皇帝陛下の宣戦の詔勅によれば、東洋の平和を維持し、かつ韓国の独立を鞏固ならしむるという御趣旨であ....
法窓夜話」より 著者:穂積陳重
ありというべし。(中略) 今や戦闘の妖雲は全欧を蔽えり。陛下もし臣に賜うに数行の詔勅をもってし給わば、臣は直ちに治平の最大事業に着手すべし。陛下もし幸いにこの大....
惜別」より 著者:太宰治
学校の生徒になったのは、明治三十七年の初秋で、そのとしの二月には露国に対し宣戦の詔勅が降り、私の仙台に来たころには遼陽もろく陥落し、ついで旅順総攻撃が開始せられ....
今日の日本の文化問題」より 著者:宮本百合子
あった。国内の民主的見解は、天皇が戦争の責任を問われるべきものと判断した。宣戦の詔勅に署名したのはほかならぬ天皇であり、天皇の名においてすべての軍事行動はなされ....
太平洋雷撃戦隊」より 著者:海野十三
信を記した紙片をうやうやしく押戴いて、「大元帥陛下には、只今、×国に対して宣戦の詔勅を下し給うた」 ×国へ対して宣戦布告――一同は電気にでも触れたように、ハッ....
妾の半生涯」より 著者:福田英子
頼を受けて、入獄者一同を見廻りおり、今度の紀元節を以て、憲法を発布あらせらるべき詔勅《しょうちょく》下り、かつ辱《かたじけな》くも入獄者一同に恩典……といいかけ....
だいこん」より 著者:久生十蘭
降伏などをされるわけがないというんで騒ぎをおこすかも知れない。一刻も早く終戦のご詔勅を発表しないととりかえしのつかないことになりますが、外地や第一線部隊に遅速な....
白峰の麓」より 著者:大下藤次郎
している。床の間には、恐れ多くも、両陛下の御肖像を並べて、その下に三十七年宣戦の詔勅が刷られてある。そして床の落し掛けから、ホヤの欠けた、すすけたランプが憐れっ....
チベット旅行記」より 著者:河口慧海
連合軍が北京を陥れ、皇帝はいずれへか難を避け、やがて和睦が調うたその結果こういう詔勅を発せられたものであるということが分った。 そういうような重い詔書が来まし....
南半球五万哩」より 著者:井上円了
のぶれば拙者事、明治二十三年十一月より本年二月までに、前後二回全国を周遊し、御詔勅の聖旨にもとづき、修身道徳の大要を演述し、その開会の場所は、琉球、台湾、樺太....
尊攘戦略史」より 著者:服部之総
独自化した。 文久二年六月|島津《しまづ》三郎の兵力に護られた勅使一行は、安政詔勅の実行として左の三条中一条を奉承すべき勅命を伝えた。 将軍上洛、諸藩と共に....
中世の文学伝統」より 著者:風巻景次郎
なかった。近江朝廷の令にしても、大宝律令にしても漢文で記されねばならなかったし、詔勅も上奏も太政官符も戸籍も歴史も、すべて支那文化に則る政治風教の百科の事務はみ....
日本歴史の研究に於ける科学的態度」より 著者:津田左右吉
それがために、シナの種々の書籍のいろいろな辞句をつなぎ合わせて作ったその記事なり詔勅として載せられている文章なりをそのままに信じ、またはジンム(神武)天皇の即位....