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「評定〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

評定の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
想片」より 著者:有島武郎
なわち物心という二要素が強いて生活の中に建立されて、すべての生活が物によってのみ評定されるに至った。その原因は前にもいったように物的価値の内容、配当、使用が正し....
半七捕物帳」より 著者:岡本綺堂
でもまぎれ込んで来たんじゃないかな」 狐か鼬か河獺か。ふたりは往来に立ってその評定《ひょうじょう》にしばらく時を移したが、なにぶんにも暗い中の出来事で相手のす....
地球発狂事件」より 著者:海野十三
るものではないというものであった。 このへんから会議は、所謂《いわゆる》小田原評定的な調子を露呈するに至った。無理もないことである。この連立方程式の答を出すに....
半七捕物帳」より 著者:岡本綺堂
日もやがて午に近い頃で、月番の行事や近所の人達がお照の家に寄り集まっていろいろに評定を凝らしたが、差し当りはどうするという分別も付かなかった。この上は然るべき親....
半七捕物帳」より 著者:岡本綺堂
ているものがない。又あの切髪は誰のだろうと云ったが、それも判らない。みんなもその評定に気をとられている間に、たくさんの蛇はどこへか消えてしまったように影も形もみ....
最終戦争論」より 著者:石原莞爾
に科学的方面の発達を来たした。また農業に発した強い国家意義と狩猟生活の生んだ寄合評定によって、強大な政治力が養われ今日、世界に雄飛している民族は、すべて北種に属....
蠅男」より 著者:海野十三
「おう、臭い。へんな臭いがする」 と吐きだすように云った。 前の往来で、臭評定をしていた近所のうるさ方一同は、突然ガラガラと開いた雨戸の音に愕いて、ハッと....
三浦老人昔話」より 著者:岡本綺堂
ゝをあずかっている者どもの越度にもなるので、もう何とかしなければなるまいかと内々評定しているうちに、貸本屋の方ではいよ/\増長して、このごろは春色何とかいうもの....
わが町」より 著者:織田作之助
の空家にはいりこんで自炊しながらの煎餅売りも乞食めく。 良い思案はないものかと評定していると、関西移民組合から派遣されて来たという佐渡島他吉が、 「言うちゃな....
火薬船」より 著者:海野十三
まう。虎船長は、無念やる方なく、しばし黙考していたが、しばらくして、幹部を呼んで評定を開いた。その結果、あらためてノーマ号に対して、信号を送ることとなった。 ....
草迷宮」より 著者:泉鏡花
る蚊を踵で揉殺すやら、泥に酔った大鮫のような嘉吉を、浪打際に押取巻いて、小田原|評定。持て余しておりました処へ、ちょうど荷車を曳きまして、藤沢から一日|路、この....
旅なかま」より 著者:アンデルセンハンス・クリスチャン
ンネスは、そのあくる日、またあらためてお城へくることになりました。そこに審判官と評定官のこらずがあつまって、問答をきくことになっていました。はじめの日うまく通れ....
秋の筑波山」より 著者:大町桂月
を滅せよとさへ遺言したり。親房の子顕家、鎮守府将軍となりて陸奥に至りし時、親朝は評定衆、兼引付頭人となりて国政に参与したり。後に下野守護となり、大蔵権大輔となり....
欧米各国 政教日記」より 著者:井上円了
とを得。これ大審院なり。 英国教宗にては、小教区中に毎年一回会議を設けて諸事を評定す。これをベストリーという。そのときは教区中の人民(すなわちわが氏子というが....
わが町」より 著者:織田作之助
律賓の空家にはいりこんで自炊しながらの煎餅売りも乞食めく。良い思案はないものかと評定していると、関西移民組合から派遣されて来たという佐渡島他吉が、 「言うちゃな....