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「評議〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

評議の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
邪宗門」より 著者:芥川竜之介
のいきさつを互に推量し合いながら、どうかしてあの天狗法師を遠ざけたいと、いろいろ評議を致しましたが、さて例の恐ろしい幻の事を思い出しますと、容易に名案も浮びませ....
煙管」より 著者:芥川竜之介
の侍は、皆云い合せたように、それを未然に惧《おそ》れた。 そこで、彼等は、早速評議を開いて、善後策を講じる事になった。善後策と云っても、勿論一つしかない。――....
籠釣瓶」より 著者:岡本綺堂
は無理もないと思った。くやしがって癪をおこすはずだと思った。しかし、そんなことを評議している場合でない。次郎左衛門は茶屋に待っている。いつまでも沙汰なしにしてお....
春の潮」より 著者:伊藤左千夫
。 深田の方でも娘が意外の未練に引かされて、今一度親類の者を迎えにやろうかとの評議があったけれど、女親なる人がとても駄目だからと言い切って、話はいよいよ離別と....
海野十三敗戦日記」より 著者:海野十三
先生(昌彦の先生)来宅。全教組のスト問題と学校の寄付金問題につき明日学校にて理事評議員会あるとかにて伝えに来られしもの。病中につき欠席する旨返事をし、その他につ....
栃の実」より 著者:泉鏡花
っても、もはや通じないと言うのである。 茶店の縁に腰を掛けて、渋茶を飲みながら評議をした。……春日野の新道一条、勿論不可い。湯の尾峠にかかる山越え、それも覚束....
」より 著者:アンドレーエフレオニード・ニコラーエヴィチ
日が続いた。次第に処々の別荘から人が都会へ帰るようになった。 この別荘の中でも評議が初まった。レリヤが、「クサカはどうしましょうね」といった。この娘は両手で膝....
鰻に呪われた男」より 著者:岡本綺堂
、わたくしども夫婦は新婚旅行ということになりました。その行く先はどこがよかろうと評議の末に、やはり思い出の多いUの温泉場へゆくことに決めました。思い出の多い温泉....
ファラデーの伝」より 著者:愛知敬一
L. とキャンブリッジ大学の L.L.D. というようなのもあり、ロンドン大学の評議員というのもあり、キャバリヤー・プルシアン・オーダー・オブ・メリットというよ....
月世界跋渉記」より 著者:江見水蔭
蓄がないのだから、どうしてもそれまでにはこの飛行器を修繕しなければならないのだ。評議の末六人を二組に分け、一方は月世界の探検、一方は飛行器の修繕とした。勿論、月....
人狼」より 著者:岡本綺堂
いよ どなたも色々の御心配、お察し申します。 弥三郎 ところで、ここに又ひとつの評議がある。出没自在の狼を人間の力で退治することは覚束ない。いっそ神の力を借りよ....
小坂部姫」より 著者:岡本綺堂
えを触れ出すというのは、どう考えても呑み込めないことである。しかしいつまでここで評議をしていても果てしがない。殊に軍陣の機密は女子どもの知るべきことでもないので....
拷問の話」より 著者:岡本綺堂
う稀有の例であるから、老中の方でも最初は容易に許可しそうにも見えなかったが、再三評議の末にいよいよそれを許可することになった。足かけ三年越しの裁判もここに初めて....
宝永噴火」より 著者:岡本かの子
出した此頃の彼等は、彼等に叛いた同僚に一泡吹かす手段にこの手紙を利用した。彼等は評議一決して手紙を無言で師匠の馬翁の手先に差出し、馬翁の裁断によって慧鶴を苦しめ....
私の履歴書」より 著者:浅沼稲次郎
、その中途において労働組合戦線が分裂するとともに、右の労働総同盟が脱退、左の労働評議会も相ついで脱退した。結局、日農を中心として中立的な労働組合と農民組合が集ま....