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評釈
「評釈〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
評釈の前後の文節・文章を表示しています。該当する12件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「連句雑俎」より 著者:寺田寅彦
いう仕事に一つの新しい立場を与えるであろう。この立場から見ると従来の多くの連句の
評釈は往々はなはだしく皮相的でありあるいは偏狭でありあるいは見当違いであるという....
「蒲生氏郷」より 著者:幸田露伴
て、手製の万八《まんぱち》を無遠慮に加えず、斯様《こう》も有ったろうというだけを
評釈的に述べて、夜涼の縁側に団扇《うちわ》を揮《ふる》って放談するという格で語ろ....
「霊訓」より 著者:浅野和三郎
べての魂は、その善霊たると悪霊たるとを問わず悉く神界の統治下に置かれて居る。 (
評釈) 本章説く所は、大体平明で、穏健であるから、さして
評釈の必要もないと思うが....
「万葉秀歌」より 著者:斎藤茂吉
る。それだけの余裕を私は本書のなかに保留して置いた。 そうして選んだ歌に簡単な
評釈を加えたが、本書の目的は秀歌の選出にあり、歌が主で注釈が従、
評釈は読者諸氏の....
「次郎物語」より 著者:下村湖人
、先生の読みふるしの本がいっぱいつまっており、たいていは、歴史や、伝記や、古典の
評釈や、定評のある文芸物などで、新しい作家のものはほとんど見当らなかった。なお、....
「読書遍歴」より 著者:三木清
暗記するつもりで取りかかったことがある。先だって冨山房百科文庫で森槐南の『唐詩選
評釈』を買ってきて読み、昔を思い出して懐しかった。 図画の教師で法制経済も教え....
「郷愁の詩人 与謝蕪村」より 著者:萩原朔太郎
そく》を加える余地がないので、単に蕪村との比較を主とし、かつその句に自己の主観的
評釈を附した。ここで特に「主観的」と言ったのは、新詩人としての僕の見方が、一般俳....
「二葉亭四迷の一生」より 著者:内田魯庵
読者は最初の五、六行から消化し切れないで降参してしまった。この難解の訳文を平易に
評釈して世間に示し、口を極めて原作と訳文との妙味を嘖々激称したは石橋忍月であった....
「比較科学論」より 著者:中谷宇吉郎
られた。先生は、ギリシァの哲人ルクレチウスの『物の本態について』を愛読され、その
評釈をされている。その中に次のようなことが書かれている。 現代の物理学は非常に....
「かぶらずし」より 著者:中谷宇吉郎
鮓は、かぶらずしまたはそれに類似のものではないかと思う。 露伴《ろはん》先生の
評釈では、鮒《ふな》の鮓か鰆《さわら》の鮓となっているが、「又も」と「大事の」が....
「紫式部」より 著者:長谷川時雨
たかと、心の頁《ページ》を繰返して見ると、あった。 それは、つい先日、一葉全集
評釈の筆をとっているときに、一葉女史の小説のなかに、源氏物語がどんなに浸みている....
「茂吉の一面」より 著者:宇野浩二
、『鴨山考補註篇』を書くことに没頭し、その年は、箱根の強羅の山荘で、人麿の歌集の
評釈を書きつづけた。その時分の茂吉の歌に、「一とせを鴨山考にこだはりて悲しきこと....