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詞
「詞〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
詞の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「戯作三昧」より 著者:芥川竜之介
たというところから、当時は義賊という妙な名前が、一般にこの盗人《ぬすびと》の代名
詞になって、どこでも盛んに持てはやされていた。
「何しろ先生、盗みにはいったお大....
「冬」より 著者:芥川竜之介
った女中が一人細目に硝子戸をあけて見た後《のち》、「おや……」何《なん》とか間投
詞《かんとうし》を洩らし、すぐに僕を往来に向った二階の部屋へ案内した。僕はそこの....
「河童」より 著者:芥川竜之介
です。マッグはあいにく脳天に空罎が落ちたものですから、quack(これはただ間投
詞《かんとうし》です)と一声叫んだぎり、とうとう気を失ってしまいました。
八
....
「奇遇」より 著者:芥川竜之介
を貼って、その上に詩が題してある。詩体はどうも蘇東坡《そとうば》の四時《しじ》の
詞《し》に傚《なら》ったものらしい。書は確かに趙松雪《ちょうしょうせつ》を学んだ....
「毛利先生」より 著者:芥川竜之介
かひき立たない気分も忘れて、じっと先生の声に耳を借した。
「そら、ここにある形容
詞がこの名
詞を支配する。ね、ナポレオンと云うのは人の名前だから、そこでこれを名
詞....
「路上」より 著者:芥川竜之介
――辰子さんと申しますの。京都の女学校を卒業なすった方《かた》。この頃やっと東京
詞《とうきょうことば》が話せるようになりました。」
初子は物慣《ものな》れた口....
「保吉の手帳から」より 著者:芥川竜之介
えぶりも負けずに退屈を極めていた。彼は無風帯を横ぎる帆船《はんせん》のように、動
詞のテンスを見落したり関係代名
詞を間違えたり、行き悩《なや》み行き悩み進んで行っ....
「時代閉塞の現状」より 著者:石川啄木
者の言を承認すれば、今後永久にいっさいの人間の思想に対して、「自然主義」という冠
詞《かんし》をつけて呼ばねばならなくなるのである。 この論者の誤謬《ごびゅう》....
「惜みなく愛は奪う」より 著者:有島武郎
相の名で、或は唯物唯心、或は個人社会、或は主義趣味、……凡て世にありとあらゆる名
詞に対を成さぬ名
詞はないと謂ってもいいだろう。私もまたこのアンティセシスの下にあ....
「薄紅梅」より 著者:泉鏡花
を吹き、吹いた後を絹切で掃った。 二十八 「それでも、上杉先生の、
詞成堂――台町の山の屋敷の庭続き崖下にある破借家……矢野も二三度遊びに行ったね、....
「橋」より 著者:池谷信三郎
がいつものマズルカを口吟んだ。このチァイコフスキイのマズルカが、リラの発音で、歌
詞のない歌のように、彼女の口を漏れてくると、不思議な哀調が彼の心の奥底に触れるの....
「犬」より 著者:アンドレーエフレオニード・ニコラーエヴィチ
、もっと此方へおいで」といった。 レリヤはこういって顔を振り上げた。犬を誉めた
詞の通りに、この娘も可哀い眼付をして、美しい鼻を持って居た。それだから春の日が喜....
「霊界通信 小桜姫物語」より 著者:浅野和三郎
なるに連れて、漸くこれではならぬと気がついて、しばらくすると、現世から清らかな祝
詞の声がひびいて来るようになりました……。イヤ一人の小供を満足に仕上げるにはなか....
「霊訓」より 著者:浅野和三郎
』と、のべてあるのは至言である。『悪』とはつまり『不完全』、又は『未発達』の代名
詞で、純粋の悪霊そのものは存在せぬ。どんな悪霊でも、最後には皆浄化し、美化し、善....
「良夜」より 著者:饗庭篁村
を持ち去る、大方家作主の雇いしものならんと人も疑わざりしを、深沢が見咎めて糺せば
詞窮して担いかけし障子|襖を其所へ捨て逃げ去りしなりというに、東京という所の凄じ....