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試用
「試用〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
試用の前後の文節・文章を表示しています。該当する9件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「あらくれ」より 著者:徳田秋声
工合がわるいと言って、新しく取替えたばかりの代物《しろもの》であった。そうすれば
試用の間、一時また支払いが猶予される訳であった。
「こんな際《きわ》どいことでも....
「科学の常識のため」より 著者:宮本百合子
ルによって細菌が発見されたのも、ジェンナーの種痘の試みも、モルトンによる麻睡薬の
試用も、すべて十九世紀の人々の偉業であるということは、日本の徳川末期に、シーボル....
「今日の日本の文化問題」より 著者:宮本百合子
ならなかった。こういう不便がとりのぞかれねばならない。最近では新しい仮名づかいが
試用され始めている。そしてこのふるい困難から日本語を解放しようとしている。 ロ....
「露肆」より 著者:泉鏡花
した玉屋の爺様が、餌箱を検べる体に、財布を覗いて鬱ぎ込む、歯磨屋の卓子の上に、お
試用に掬出した粉が白く散って、売るものの鰌髯にも薄り霜を置く――初夜過ぎになると....
「農村」より 著者:宮本百合子
より少しは多く収獲が有るのは定《き》まった事だろうのに、農民は、発明される機械を
試用する気にならず、又其を十分利用するだけ、序的な頭脳は無いものの方が多いのでも....
「獄中への手紙」より 著者:宮本百合子
もう着いているだろうと楽しんで下に降りて来たら、来ていない。武田長兵衛から新薬の
試用が来ている。御職掌がら先生がたには御頭痛も多いことでございましょうから云々。....
「三国志」より 著者:吉川英治
闕漏を裨補して広益するところあらん。将軍|尚寵は、性行|淑均軍事に暁暢し、昔日に
試用せられ、先帝これを能とのたまえり。これを以て衆議、寵をあげて督となせり。愚お....
「三国志」より 著者:吉川英治
用の輜重車に改造されたものといえる。そしてそれは第二次、第三次出兵の折にも少しは
試用されたが、効果が少ないので、その後三年の休戦中に、孔明がさらに鋭意工夫を加え....
「南画を描く話」より 著者:中谷宇吉郎
唐墨の方は進呈|致兼候《いたしかねそうろう》間《あいだ》存分《ぞんぶん》御《ご》
試用の後御返送を願上候《ねがいあげそうろう》」というのである。当然のことである。....