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詩
「詩〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
詩の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「カルメン」より 著者:芥川竜之介
露台《バルコニー》に佇《たたず》みながら、炭酸水《たんさんすい》のコップを片手に
詩人のダンチェンコと話していた。あの亜麻色《あまいろ》の髪の毛をした盲目《もうも....
「玄鶴山房」より 著者:芥川竜之介
かしお鈴はそれだけ一層母を気の毒に思い、父が妾宅へ出かけた後でも母には「きょうは
詩の会ですって」などと白々しい※《うそ》をついたりしていた。その※が役に立たない....
「神神の微笑」より 著者:芥川竜之介
ました。私が昔知っていた土人に、柿《かき》の本《もと》の人麻呂《ひとまろ》と云う
詩人があります。その男の作った七夕《たなばた》の歌は、今でもこの国に残っています....
「河童」より 著者:芥川竜之介
の中でも忘れられないのはトックという河童に紹介されたことです。トックは河童仲間の
詩人です。
詩人が髪を長くしていることは我々人間と変わりません。僕は時々トックの家....
「彼」より 著者:芥川竜之介
を利用し、度たび僕を論難した。ヴェルレエン、ラムボオ、ヴオドレエル、――それ等の
詩人は当時の僕には偶像《ぐうぞう》以上の偶像だった。が、彼にはハッシッシュや鴉片....
「彼 第二」より 著者:芥川竜之介
《ひとくち》飲み、もう一度ふだんの彼自身に返った。
「僕はそんなに単純じゃない。
詩人、画家、批評家、新聞記者、……まだある。息子《むすこ》、兄、独身者《どくしん....
「奇遇」より 著者:芥川竜之介
だ娶《めと》っていない。家は門地《もんち》も正しいし、親譲りの資産も相当にある。
詩酒の風流を恣《ほしいまま》にするには、こんな都合《つごう》の好《い》い身分はな....
「奇怪な再会」より 著者:芥川竜之介
していた。そうして楽屋《がくや》からは朗々と、「踏み破る千山万岳の煙」とか云う、
詩をうたう声が起っていた。お蓮にはその剣舞は勿論、
詩吟も退屈なばかりだった。が、....
「大川の水」より 著者:芥川竜之介
のにおいとに対して、なんということもなく、ホフマンスタアルのエアレエプニスという
詩をよんだ時のような、言いようのないさびしさを感ずるとともに、自分の心の中にもま....
「お律と子等と」より 著者:芥川竜之介
どと思い耽《ふけ》っている彼だった。しかも眼だけはその間も、レクラム版のゲエテの
詩集へぼんやり落している彼だった。……
「兄さん。試験はまだ始らなかった?」
....
「或恋愛小説」より 著者:芥川竜之介
でいるのは寂しい漢口《ハンカオ》の風景ですよ。あの唐《とう》の崔※《さいこう》の
詩に「晴川歴歴《せいせんれきれき》漢陽樹《かんようじゅ》 芳草萋萋《ほうそうせい....
「ある自殺者の手記」より 著者:秋田滋
。かつて私の目には曙のひかりで現れだした。愛の何たるかを知ったことが、私をして、
詩のような愛情をさえ厭うようにしてしまった。 吾々人間は云わばあとからあとへ生....
「良夜」より 著者:饗庭篁村
出て我が才識を研ぎ世を驚かすほどの大功業を建てるか、天下第一の大学者とならんと一
詩をのこして新潟の学校を去り在所にかえりて伯父に出京の事を語りしに、伯父は眉を顰....
「ファラデーの伝」より 著者:愛知敬一
あり、壮である。しかし、いつの世にでも、日本での発見はそのまま世界の発見であり、
詩や歌のごとく、外国語に訳するの要もない。 これらの理由により、科学者たらんと....
「スリーピー・ホローの伝説」より 著者:アーヴィングワシントン
り、消してあったりした。いくたびやっても実らぬこころみではあったが、先生が一篇の
詩をつくり、ヴァン・タッセルの世継ぎ娘に捧げようとしたのだった。この魔術の書物と....