詩才[語句情報] »
詩才
「詩才〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
詩才の前後の文節・文章を表示しています。該当する12件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「辞典」より 著者:戸坂潤
the)やウィーラント(C. M. Wieland)等の詩人に傾倒した。併し自ら
詩才に乏しいのを知って斯の道を断念した。未来の忠実なる妻ラーンを得たのはチューリ....
「鳴雪自叙伝」より 著者:内藤鳴雪
、むしろ懐柔しようという風であった。そこで私も別に居苦しきこともなく、また学力や
詩才だけは段々と認められることにもなったから、日々面白く暮していた。 一体牛肉....
「源氏物語」より 著者:紫式部
帝も東宮も詩のよい作家で、またよい批評家でおありになったし、そのほかにもすぐれた
詩才のある官人の多い時代であったから、恥ずかしくて、清い広庭に出て行くことが、ち....
「源氏物語」より 著者:紫式部
清艶《せいえん》な姿におなりあそばされた。今日は専門の詩人はお招きにならないで、
詩才の認められる大学生十人を召したのである。これを式部省《しきぶしょう》の試験に....
「秦の憂愁」より 著者:豊島与志雄
利な観察を含んでいた。抒情風の衣をまとった叙事詩、それが本領らしかった。勿論彼の
詩才を認めそれを高く評価したのは、東京の文学者のうちの一部にすぎなかった。その一....
「エトナ」より 著者:野上豊一郎
無理な政治はしたけれども、一面に於いては文化の保護者であり、彼自身相当にすぐれた
詩才の所有者で、悲劇作者でもあった。 シラクーザにもネアポリスの丘の上に大きな....
「シェイクスピアの郷里」より 著者:野上豊一郎
ー・スクールも中途でよして店の手伝いをさせられた。もちろんそういった家庭に後日の
詩才を育て上げてくれるべきものがあっただろうとは思えない。それにもかかわらず、彼....
「潜航艇「鷹の城」」より 著者:小栗虫太郎
、犬射復六は小肥りに肥った小男で、年配はほぼヴィデと同じくらいであるが、一方彼は
詩才に長け、広く海洋の詩人として知られている。 柔和な双顎の上は、何から何まで....
「向嶋」より 著者:永井荷風
である。『江頭百詠』は詼謔《かいぎゃく》を旨とした『繁昌記』の文とは異って静軒が
詩才の清雅なる事を窺知《うかがいし》らしむるものである。静軒は花も既に散尽《ちり....
「霊廟」より 著者:永井荷風
くこの心に等しい。しかしレニエエは既に世界の大詩人である。彼と我と、その思想その
詩才においては、いうまでもなく天地雲泥の相違があろう。しかし同じく生れて詩人とな....
「三国志」より 著者:吉川英治
の弱点をついた。 彼の入れ智慧は、こうであった。今この所へ曹植を呼びだし、その
詩才を試してみて、もし不出来だったらそれを口実に殺しておしまいなさい。また噂のと....
「随筆 宮本武蔵」より 著者:吉川英治
ふ。 師八歳の時、富山陽徳軒の宗固首坐について学文を修め、十三歳初めて詩を作り、
詩才衆を愕かす。 同年、東光寺の瑞雲に参じ、十九の春諸方の名師の門をたたく。 慶....