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詩材
「詩材〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
詩材の前後の文節・文章を表示しています。該当する6件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「ア、秋」より 著者:太宰治
本職の詩人ともなれば、いつどんな注文があるか、わからないから、常に
詩材の準備をして置くのである。
「秋について」という注文が来れば、よし来た、と「....
「日本人の自然観」より 著者:寺田寅彦
の束縛を脱しいわゆる俳諧から発句に進化したために著しくその活躍する世界を拡張して
詩材の摂取範囲を豊富にした。それと同時にまた古来の詩人によって養われ造り上げられ....
「詩の原理」より 著者:萩原朔太郎
機械や、ギロチンや、軍隊や、暴動やから、彼等の詩的な興奮を経験して、そこに新しい
詩材を求めている。そして他のより瞑想《めいそう》的な詩人たちは、人生や宇宙の意義....
「青春論」より 著者:坂口安吾
単に言葉のニュアンスに関する一片の詩情であって、何事を歌うべきか、如何なる事柄を
詩材として提出すべきか、という一番大切な散文精神が念頭にない。号泣又号泣の子規は....
「ある日の午後」より 著者:小川未明
分の如くこうして外に立って親しく知る者が幾人あろうと考えた。……私は其処に新しい
詩材を見出すことが出来るように覚えて観察を怠るまいと思った。 此時始めてこの二....
「春風遍し」より 著者:小川未明
の草の生えていた岩石重畳たる峻嶺を想像して、無心の草と雲をなつかしく思い、童話の
詩材としたこともありました。一生のうちには、山へもいつか上る機会があるように漠然....