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詩歌
「詩歌〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
詩歌の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「邪宗門」より 著者:芥川竜之介
ら、大殿様は何かにつけて、武張《ぶば》った事を御好みになりましたが、若殿様はまた
詩歌管絃《しいかかんげん》を何よりも御喜びなさいまして、その道々の名人上手とは、....
「侏儒の言葉」より 著者:芥川竜之介
噛《かじ》ることにしよう。
地上楽園
地上楽園の光景は屡《しばしば》
詩歌にもうたわれている。が、わたしはまだ残念ながら、そう云う詩人の地上楽園に住み....
「宇宙の始まり」より 著者:アレニウススヴァンテ
ってこの仕事に取りかかった。 一番当惑したことは原著に引用されたインドや古典の
詩歌の翻訳であった。原書のドイツ訳が既にオリジナルから必然的に懸け離れているであ....
「茶の本」より 著者:岡倉覚三
茶は薬用として始まり後飲料となる。シナにおいては八世紀に高雅な遊びの一つとして
詩歌の域に達した。十五世紀に至り日本はこれを高めて一種の審美的宗教、すなわち茶道....
「黒死館殺人事件」より 著者:小栗虫太郎
いたものであるか、御存じですか。それから、この館の蔵書の中に、グリムの『古代独逸
詩歌傑作に就いて』かファイストの『独逸語史料集』でも」
「遺憾ながら、それは存じ....
「薄紅梅」より 著者:泉鏡花
しゃくる。顎ではない、舌である。細く長いその舌である。 いかに、短冊としては、
詩歌に俳句に、繍口錦心の節を持すべきが、かくて、品性を堕落し、威容を失墜したので....
「歌の円寂する時」より 著者:折口信夫
ものであることである。 小説・戯曲の類が、人生の新主題を齎して来る様な向きには、
詩歌は本質の上から行けない様である。だから、どうしても、多くは個々の生命の問題に....
「妖怪学」より 著者:井上円了
一は錯雑より生ずるなり。まず、その第一の起こるゆえんを述ぶるに、例えば、我が輩が
詩歌を作ることを稽古するに、はじめに種々工夫思慮してはじめて成るものも、多年この....
「妖怪玄談」より 著者:井上円了
その一事をもって習慣となすときは、自らこれを識覚せずして自然に成るに至る。例えば
詩歌を作るがごとし。そのはじめこれを稽古するに当たりては、いろいろ思慮工夫を用い....
「西航日録」より 著者:井上円了
余、ついにその請いをいれて、これを同窓会に寄贈することとなす。書中記するところの
詩歌のごときは、抱腹に堪えざるもの多きも、笑うもまた肺の薬なりと聞けば、読者の肺....
「南半球五万哩」より 著者:井上円了
。湖水の大きさはわが函嶺湖のごとし。その風景はスイスの模型と称して可なり。ときに
詩歌各一首を浮かぶ。 明辺城外有斜時雲亦断、一青影是瑞州山。 (明辺の郊外には世....
「県歌 信濃の国」より 著者:浅井洌
米路橋 くる人多き筑摩の湯 月の名にたつ姨捨山 しるき名所と風雅士が
詩歌に詠みてぞ伝えたる 五 旭将軍|義仲も 仁科の五郎|信盛も 春台太宰....
「中世の文学伝統」より 著者:風巻景次郎
る。このようにして、和歌は、その伝統の確立するはじめにおいて、文字にたよる創作的
詩歌であり、随ってまた、宮廷を中心として嗜まれる宮廷文学であるという性質を身に著....
「詩の精神は移動す」より 著者:小川未明
に煩わされない本能や感情が現われているからそれでいいけれど、所謂その時代の上品な
詩歌や、芸術というものは、今から見ると、別に深い生活に対する批評や考案があったも....
「文章を作る人々の根本用意」より 著者:小川未明
然し、最も妥当なる順序は、われ/\の現在生息しつゝある現代の文学書(論集、小説、
詩歌のいずれを問わず)に親しみ、次第に過去時代の産物に遡ることを以て、効果多い方....