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詩論
「詩論〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
詩論の前後の文節・文章を表示しています。該当する11件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「弓町より」より 著者:石川啄木
不必要だ」ということができる。そうして将来の詩人には、従来の詩に関する知識ないし
詩論は何の用をもなさない。――たとえば詩(抒情詩)はすべての芸術中最も純粋なもの....
「ペンクラブのパリ大会」より 著者:宮本百合子
対して筆者の行っている理論的究明も、今日の現実の錯綜の中にあっては、結局萩原氏の
詩論の心的・社会的因子にまでふれないと、読者にはぴったりと来ない。「新日本文化の....
「詩の原理」より 著者:萩原朔太郎
内容の一部分を、鎌倉の一年間で書き終った。それは『自由詩の原理』と題する部分的の
詩論であったが、或る事情から出版が厭《い》やになって、そのまま手許《てもと》に残....
「艸木虫魚」より 著者:薄田泣菫
いね。ところで、先生方――。」神様の詩人達に対する言葉は皮肉になった。「先生方の
詩論とやらは、いずれは高尚で結構ずくめなものだろうが、それも処と相手とを吟味した....
「夜の靴」より 著者:横光利一
まにはある。 朝鮮のある作家に、ある日、文学の極北の観念として、私はマラルメの
詩論の感想を洩したことがある。独立問題の喧しくなって来ていた折のことだ。 「マラ....
「ジャン・クリストフ」より 著者:豊島与志雄
の諺《ことわざ》を暗記していた。その他、ラ・フォンテーヌ、ボアロー――ボアローの
詩論やことに譜面台――オルレアンの少女の著者、フランス十八世紀の小詩人ら、などか....
「郷愁の詩人 与謝蕪村」より 著者:萩原朔太郎
いたことの実証である。実際にも芭蕉は、句作以外にも多くの俳論や散文を書き、俳人と
詩論家の両面を具えていた。一方で蕪村は、単なる日常書簡集の外、全く
詩論らしいもの....
「二十歳のエチュード」より 著者:原口統三
はかかる言葉に打たれる。 しかし、甘さはやはり排斥せねばならぬ。 真の詩人は
詩論を書かぬものであり、真の信者は信仰を説明しないものである。 *42....
「クリティシズムと認識論との関係」より 著者:戸坂潤
表現技術と考えられるようになっている、というのだ。実際、文典やレトリックは勿論、
詩論やドラマトゥルギーさえも、文芸作品の裁判官であってはならないということが、今....
「哲学の現代的意義」より 著者:戸坂潤
の現代的段階に他ならぬからだ。それまでの文芸学はアリストテレスからボアローに至る
詩論か、そうでなければ文芸史かそうでなければ文芸社会学でしかなかった。――処で最....
「鴎外博士の追憶」より 著者:内田魯庵
所へ出勤する人だったからでもあろうか、鴎外の訪客は大抵夜るで、夜るの千朶山房は品
詩論画の盛んなる弁難に更けて行った。 鴎外は睡眠時間の極めて少ない人で、五十年....