詰寄る[語句情報] »
詰寄る
「詰寄る〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
詰寄るの前後の文節・文章を表示しています。該当する8件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「酒中日記」より 著者:国木田独歩
のことだから、 「オヤ異《おつ》なことを言うね、も一度言って御覧」と眼を釣上げて
詰寄るだろう。 「御気《ごき》に触《さ》わったら御勘弁。一ツ差上げましょう」と杯....
「血の文字」より 著者:黒岩涙香
に死骸が其筋の目に留り其方が殺したと云う沢山の証拠が有る其方に於いて覚え有う、と
詰寄る検査官の言葉を聞て驚いたの驚か無いのと云て全で度胸を失ッて仕舞ました、何か....
「夜叉ヶ池」より 著者:泉鏡花
の手に取縋ると、縋られた手を震わしながら、 し、しからずんば決闘せい。 一同その
詰寄るを、わッわと遮り留む。 傍へ寄るな、口が臭いや、こいつらも! 汝等は、その....
「南地心中」より 著者:泉鏡花
落ちる。 見よ、見よ、鴉が蔽いかかって、人の目、頭に、嘴を鳴らすを。 お珊に
詰寄る世話人は、また不思議にも、蛇が、蛇が、と遁惑うた。その数はただ二条ではない....
「薄紅梅」より 著者:泉鏡花
た。「ありませんわ。」極ってら。「そこだ。」というと、言合わせたように、両方から
詰寄るのと、両提から鉄砲張を、両人、ともに引抜くのとほとんど同時さ、「身体から借....
「塩原多助一代記」より 著者:三遊亭円朝
\すると勾引しの罪に落すぞ」 五八「なに、勾引しとは何んだ」 と云いながら屹度
詰寄るを、 小平「やい/\何をするのだ、手前おれのお母を打つのか、やい百姓、大間....
「三枚続」より 著者:泉鏡花
事だと思いなさい、ね、ささ、これが一番|分が早い、分りましたか。」 退引かせず
詰寄るに従って、お夏はますます庇立、蔵人に押被さるばかりにしつつ、 「もうきっと....
「活人形」より 著者:泉鏡花
|奴に毒を飲まされましたから、私はどうしても助りません。「何、八蔵が毒を。……と
詰寄る泰助の袂を曳きて、医師は不興気に、「これさ、物を言わしちゃ悪いというのに。....