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話し方
「話し方〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
話し方の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「ふもれすく」より 著者:辻潤
めからあまり気が乗らなかったのだ。それに自分は発端から克明に物語る田舎者のような
話し方は至極不得手だ。のみならずくる時の道はなるべく忘却することに努めている。努....
「千曲川のスケッチ」より 著者:島崎藤村
に私達にすこしは多く米を持って行けと注意してくれた人だ。W君はこの人達と懇意で、
話し方も忸々しい。 米を入れた頭陀袋、牛肉の新聞紙包、それから一かけの半襟なぞ....
「土鼠と落盤」より 著者:黒島伝治
、すげえ奴が居るぞ。」 武松は、この鉱山ではすごい方だった。その彼が、たまげた
話し方をした。 「役員なんぞ、糞喰えだ。いけすかねえ野郎は、かまうこたない、出刃....
「金属人間」より 著者:海野十三
とつぜんいやな気持におそわれた。いままでの経験にないことだ。そうだ、これはきみの
話し方がじょうずなせいだろう。ぼくはやっぱりおとぎばなしなんか信じることはできな....
「火星兵団」より 著者:海野十三
逃しては、話にならないね」
「ところが、追いついたのであります」
「どうも君は、
話し方を知らないね」
「いえ、課長さんが、もう少し黙っていて下さると、話しよいの....
「子を奪う」より 著者:豊島与志雄
ことを、悉しく聞きたかった。然し幾代は金のことにこだわっていて、最初の時のような
話し方をしなかった。彼女は時々、少しずつ、話してきかした。その上、そんな事柄は彼....
「ジャン・クリストフ」より 著者:豊島与志雄
穏かに示してくれ、なすべきことを知らしてくれ、服のつけ方や、食べ方や、歩き方や、
話し方などを、いろいろ注意してくれ、習慣や趣味や言葉の誤りを、一つもそのままに捨....
「ジャン・クリストフ」より 著者:豊島与志雄
》、その奇怪な会話、放恣《ほうし》な行動、無遠慮な態度、とくにミルハの物の見方や
話し方の無遠慮さ――(それでも彼の面前ではいくらか少なかったが、彼がいない時のこ....
「ジャン・クリストフ」より 著者:豊島与志雄
いると勝手が悪かった。彼らの話は、女や馬に関することが多かった。しかも厚かましい
話し方をしていた。彼らはひどく形式張っていた。アダルベルトは、白々《しらじら》し....
「塩花」より 著者:豊島与志雄
のではなくて、なにか子供っぽい愛すべきものではなかったであろうか。 彼は自分の
話し方が拙劣だったのを認めた。そしてこの自分の失策を認めることが、今は却って幸福....
「桐生通信」より 著者:坂口安吾
るまで太陽を見ることのできない雪国では小学校の子供たちまであきらめきった考え方や
話し方をするようになるものだと書いたのである。それを速達で送って旅行に出発したが....
「街はふるさと」より 著者:坂口安吾
さが色気をつくっている。しかし総じて悪童には煙たいような奥方だ。 長平は自分の
話し方が軽薄だったので、礼子が敵意を見せたのかと思った。なぜなら彼には答えずに、....
「省察」より 著者:デカルトルネ
、声を上げないで考察するにしても、私は言葉そのものに執着し、そしてほとんど日常の
話し方そのものによって欺かれるからである。すなわち我々は、蜜蝋がそこにあるならば....
「ファラデーの伝」より 著者:愛知敬一
いたが、その話に、「マルガース君はいつも朝の講演を聴きに来る。これはファラデーの
話し方のまずい所や、ファラデーはその通り全部訂正はしないが、しかし引きつづいて遠....
「鴎外の思い出」より 著者:小金井喜美子
うか話して下さい、といわれたよ。」 父のそうした話を聞いて、「それはお父様のお
話し方がよかったのでしょう。あんなことでよければ、いつでも間に合わせます。お話に....