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「話半分〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

話半分の前後の文節・文章を表示しています。該当する9件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
」より 著者:上村松園
くる話があったように記憶しているが――とにかく、往古の女の髪は、いろいろの文献を話半分に考えてみても、大体において長かったことは事実らしい。 往古は(今でもそ....
半七捕物帳」より 著者:岡本綺堂
あの熊のために二十人からも怪我をしたそうだ。こんな噂はとかく大きくなるもんだが、話半分に聞いても十人ぐらいは飛んだ災難にあったらしい。馬鹿なことがあるもんだ」 ....
河豚食わぬ非常識」より 著者:北大路魯山人
、馬関、広島、別府方面におけるふぐの商い高は年々六十万円を下らないと誇る。これを話半分にして三十万円のふぐが年々ひとの口に入るわけだ。 それが一人前最高の五円....
如是我聞」より 著者:太宰治
教訓によるなどと言っているようで、インターヴューは、当てにならないものだけれど、話半分としても、そのおっちょこちょいは笑うに堪える。 いったい、この作家は特別....
大菩薩峠」より 著者:中里介山
んなでもねえのさ」 道庵先生は、ニヤリ笑いながら顋《あご》を撫でて、 「まあ、話半分に聞いてもらいましょうよ。よく言ったものさ、藪《やぶ》にもこうの者と言って....
我が円朝研究」より 著者:正岡容
。生母にめぐりあった直後、きょうの勇齋のことを孝助が新五兵衛に報告すると相変らず話半分しか聞かないでいちいち「そこは巧い」とか「そこのところは拙い」とか「いや、....
恐怖の季節」より 著者:三好十郎
にあなたも、あれに注目してくださった一人です。いろいろの反響を総合して見るのに、話半分に聞いたとしても、或る程度のトピックになった事は事実のようです。それが、は....
旅愁」より 著者:横光利一
場のような空気の漲っている東京市中の話をした。嘘か真事か一同には分り難かったが、話半分にしても市民の狼狽した話などを聞かされると、日本に吹きつけている不連続線は....
随筆 私本太平記」より 著者:吉川英治
る。半分は惇氏氏のせいだとしよう。大いに語らせねば読者も気がすむまい。 前回、話半分で終ったが、小判を持って養子先の足利藩を逃げ出した細川護美氏は、まだ十六、....