詳述[語句情報] »
詳述
「詳述〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
詳述の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「人外魔境」より 著者:小栗虫太郎
一点にあつめて、五十万ミルの「梯子」がはじまった。 作者として、勝負の成行きを
詳述するのは避けるが、ついに、カムポスの勝利動かぬという局面になった。手札が二枚....
「茶の本」より 著者:岡倉覚三
いる。彼はまた、これまで大いに論ぜられていた水の選択、煮沸の程度の問題についても
詳述している。彼の説によると、その水、山水を用うるは上、江水は中、井水は下である....
「人外魔境」より 著者:小栗虫太郎
ない。私は、類人猿の死骸に目をつけた。 それからのことは、婦人であるあなたには
詳述を避ける。とにかく、ここへ死にに来て相当の期間生きていたものには、体内にほと....
「ルクレチウスと科学」より 著者:寺田寅彦
前にも述べたごとく、元子に可触的物体と同じような二次的属性を付与する事の不都合を
詳述している。たとえば元子に色があるとしては、同じものの色の変化することを説明し....
「死刑囚最後の日」より 著者:豊島与志雄
はこの問題については、実行できると思っている一つのまとまった考えを、他のところで
詳述するつもりでいる。けれども、貨幣贋造や放火や加重情状付窃盗などの件に対する部....
「学生と教養」より 著者:倉田百三
から、エンゲルス、マルクス、カウツキーにいたる社会主義の倫理学がある。今これらを
詳述する紙幅はないが、ギヨーは『義務と制裁のない道徳論』において、生命の維持特に....
「新らしき文学」より 著者:坂口安吾
たとえ幾十枚の紙数を許されたにしても、理論は結局理論でしかない。いかほど具体的に
詳述するとしても、芸術家は芸術以外に武器はない。 * 今度我々....
「『七面鳥』と『忘れ褌』」より 著者:佐藤垢石
叶わなくならせ給いたれば――と記したが、場所が場所のことにあるだけ、世間を憚って
詳述を避けている。 ある時、越前慶永が閣老久世大和守に、 『大奥では、若君の生....
「奥州における御館藤原氏」より 著者:喜田貞吉
たので、法皇崩御後の初度の朝政において、始めてその目的を達することが出来た事情を
詳述したのであった。頼朝がこれを希望したのは、奥州における俘囚の長たる御館藤原氏....
「エリザベスとエセックス」より 著者:片岡鉄兵
思いだしたであろう。 みんな自分を誤解している。そう思ってエセックスは、意見を
詳述したパンフレットをつくった。堂々たる述作だったが、これで説伏させる力はなかっ....
「雪」より 著者:中谷宇吉郎
。これらの歴史は、一八九三年刊行のヘルマンの Schneekrystalle に
詳述してあるが、我国でも加納一郎氏著『氷と雪』に雪華研究史の詳しい話がある。 二....
「俗臭」より 著者:織田作之助
い春美は、千恵造の情にほだされて、打ちあけるべき最後のものを打ちあけた。彼女は、
詳述をはゞかるが、世人の忌み嫌うある種族の一人であったのだ。「私が嫌いにならはっ....
「賤民概説」より 著者:喜田貞吉
を全般に渉って記述せんことは、到底この講座の容さるべきところではない。よってその
詳述は、従来既に発表し、もしくは将来発表すべき部分的の諸研究に譲って、ここにはた....
「俗法師考」より 著者:喜田貞吉
なり、傀儡師として世に知られていたことは、本誌一巻一・二号にわたって吉井太郎君の
詳述せられた如くである。後にこの産所は西の宮に蹟を絶って、淡路に移ったものらしい....
「戦争史大観」より 著者:石原莞爾
行なわるる場合を考えれば次のようなものである。 1、軍隊の価値低きこと 後に
詳述する事とするがルネッサンスに依り招来せられた傭兵は全く職業軍人である。生命を....