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認
「認〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
認の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「十本の針」より 著者:芥川竜之介
4ということは真実である。しかし事実上|+《プラス》の間に無数の因子のあることを
認めなければならぬ。すなわちあらゆる問題はこの+のうちに含まれている。
....
「戯作三昧」より 著者:芥川竜之介
とは、単に不快であるばかりでなく、危険もまた少なくない。というのは、その悪評を是
認するために、勇気が、沮喪《そそう》するという意味ではなく、それを否
認するために....
「疑惑」より 著者:芥川竜之介
ち至ってやはり妻を殺したのは、殺すために殺したのではなかったろうかと云う、疑惑を
認めずには居られませんでした。私がいよいよ幽鬱になったのは、むしろ自然の数《すう....
「開化の良人」より 著者:芥川竜之介
い》御想像がつくでしょう。私『どうして君はまた、今日《こんにち》までそんな事を黙
認していたのだ?』三浦『黙
認していたのじゃない。僕は肯定《こうてい》してやってい....
「或敵打の話」より 著者:芥川竜之介
かくもその遺書を開いて見た。遺書には敵の消息と自刃《じじん》の仔細《しさい》とが
認《したた》めてあった。「私儀《わたくしぎ》柔弱《にゅうじゃく》多病につき、敵打....
「お時儀」より 著者:芥川竜之介
ない。しかし……」とか何とか断《ことわ》っている。按《あん》ずるに無条件の美人を
認めるのは近代人の面目《めんもく》に関《かかわ》るらしい。だから保吉もこのお嬢さ....
「或日の大石内蔵助」より 著者:芥川竜之介
子にさしている日影も忘れたように、あるいは書見に耽《ふけ》ったり、あるいは消息を
認《したた》めたりしている。その六人が六人とも、五十歳以上の老人ばかり揃っていた....
「或恋愛小説」より 著者:芥川竜之介
を一丸《いちがん》にしたような天才です。が、まだ貧乏だったり何かするために誰にも
認められていないのですがね。これは僕の友人の音楽家をモデルにするつもりです。もっ....
「西郷隆盛」より 著者:芥川竜之介
か」と調子を合せた。もうその先を尋《き》きただすまでもない。あらゆる正確な史料が
認めている西郷隆盛の城山戦死を、無造作に誤伝の中へ数えようとする――それだけで、....
「馬の脚」より 著者:芥川竜之介
を外《はず》し出した。
「それはいけない。馬の脚だけはよしてくれ給え。第一僕の承
認を経《へ》ずに僕の脚を修繕《しゅうぜん》する法はない。……」
半三郎のこう喚....
「魚河岸」より 著者:芥川竜之介
はま》っていた。脂《あぶら》ぎった赭《あか》ら顔は勿論、大島《おおしま》の羽織、
認《みと》めになる指環《ゆびわ》、――ことごとく型を出でなかった。保吉はいよいよ....
「飯田蛇笏」より 著者:芥川竜之介
談を闘わせた次手に、うっかり蛇笏を賞讃したら、赤木は透かさず「君と雖も畢に蛇笏を
認めたかね」と大いに僕を冷笑した。僕は「常談云っちゃいけない。僕をして過たしめた....
「墓」より 著者:秋田滋
きまとって、どうしても離れません。たとえその肉体は腐っていても、在りし日の面影は
認められるであろう。わたくしにはそんな気がいたしました。そして、わたくしは今一た....
「ある自殺者の手記」より 著者:秋田滋
暗い思想や死を念う気持を胚胎させるものだ。私はそうした事実をこれまでに幾度となく
認めて来た。今夜食べたものが好く消化していたら、私もおそらく自殺なんかしないで済....
「ファラデーの伝」より 著者:愛知敬一
については附録で述べる)。 それで王立協会の目的はというと、一八〇〇年に国王の
認可状の下りたのによると、「智識を普及し、有用の器械の発明並びに改良を奨め、また....