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認定
「認定〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
認定の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「地球発狂事件」より 著者:海野十三
のだとした。しかしこれは現場を検分したことのあるものなら明らかに不適当な解答だと
認定することが出来る。その二は“この報道は一種の四月馬鹿的報道であって、ヘルナー....
「半七捕物帳」より 著者:岡本綺堂
せん」と、お熊は泣いていた。 六 遠州屋才兵衛を殺した下手人は伝蔵と
認定されたが、そのゆくえは判らなかった。才兵衛がその夜今戸の寮へ出向いたのは、斑....
「半七捕物帳」より 著者:岡本綺堂
た為のあやまちではない、その死因はたしかに縁組の破談にあると彼は一途《いちず》に
認定した。その以来、彼はなんだか物狂わしいような有様となって、ときどきには取り留....
「階段」より 著者:海野十三
時刻に佐和山女史の一種特別な跫音波形が印せられていたのであった。女史は、女理学士
認定の蔭に所長となにか忌わしい関係を結んだものらしくその情痴の果に絞殺事件が発生....
「空襲葬送曲」より 著者:海野十三
ポロリと足許へ転落していった。 その紙面には、次のような文句があった。 戦死
認定通知。 潜水艦伊号一〇一|乗組 海軍一等機関兵 下田清二 ....
「爬虫館事件」より 著者:海野十三
すると、爬虫館前に落ちていたという園長の万年筆もこの釦と殆んど同時に落ちたものと
認定すると、これは園長の身体を搬んで行った経路を自ら語っていることになりはしない....
「戦話」より 著者:岩野泡鳴
でほッとかれたんや。一月の十二三日に収容せられ、生死不明者等はそこで初めて戦死と
認定せられ、遺骨が皆本国の聨隊に着したんは、三月十五日頃であったんや。死後八カ月....
「二、〇〇〇年戦争」より 著者:海野十三
の報告となるべく、われらの壮烈なる戦死は数分のちに実現せん。金鷲勲章の価値ありと
認定せらるるにおいては、戦死前に、電信をもってお知らせを乞う。スターベア大総督に....
「私の活動写真傍観史」より 著者:伊丹万作
屋の前へやつて行つて下足番のおやじにむかつて運動を開始する。もちろん臨時無料入場
認定促進運動である。 ところが妙なことにこの運動はいつも効を奏したので、私はこ....
「深見夫人の死」より 著者:岡本綺堂
だ者は確かに判っていないのです。前の一件があるので、警察の方でも一時は彼の仕業と
認定してしまったのですが、本人はどうしても後の一件を自白しない。だんだん調べてみ....
「拷問の話」より 著者:岡本綺堂
段とは、かれが自白の有無にかかわらず、かれに対して裁判を下すのである。今日でいう
認定裁判で、江戸時代ではこれを察斗詰といった。しかし未決の罪人を察斗詰に行うのは....
「二葉亭四迷の一生」より 著者:内田魯庵
に逃込んだのを巡査は追掛けて来て、店から引摺出して店前で撲殺し、かつ徳永を飼主と
認定するゆえ即時に始末書を警察へ出せと厳命した。丁度二葉亭は居合わしたので不法を....
「チベット旅行記」より 著者:河口慧海
を見ても余程怪しい事が起って居る。その時分に起った怪しい事がつまり、近頃の化身を
認定するところの法則になって来たです。第五代目の法王はンガクワン・ギャムツォ(言....
「欧米各国 政教日記」より 著者:井上円了
厳然たる宗教家たる言行を示すをもって、世間一般に宗教家は品行端正、信教篤実なりと
認定するに至る。かつ、世人は宗教家と道徳家とは同一の意義を有し、宗教家はすなわち....
「空中征服」より 著者:賀川豊彦
もまた検束せられることになった。 これを見た聴衆はみな憤慨した。しかし、警察は
認定権を持っておるから、 「坑論は後にせよ、グズグズ言うと検束するぞ」と一喝した....