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「誓約〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

誓約の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
振動魔」より 著者:海野十三
死後二ヶ月経った晩秋の或る朝、僕はその日を限って、呉子さんの口から、或る喜ばしい誓約をうけることになっているのを思い浮かべながら、新調の三つ揃いの背広を縁側にも....
蟹工船」より 著者:小林多喜二
きで、ソッと拭っている中年過ぎた漁夫がいた。 学生や、吃りは、皆の名前をかいた誓約書を廻して、捺印を貰って歩いた。 学生二人、吃り、威張んな、芝浦、火夫三名....
独本土上陸作戦」より 著者:海野十三
人が水入らずで向い合った。 金博士は、そのとき顔を将軍に近づけていった。 「今誓約したことは、必ずやります。しかし一体、独本土へ上陸といって、どこへ上陸すれば....
火薬船」より 著者:海野十三
。私は本船を下りたくあります」 「な、なにをいうか、本船にのりこむ前に、あれほど誓約したではないか。本船にのったうえからは、本船と身命をともにして、目的に邁進す....
月世界探険記」より 著者:海野十三
生命を救ってくれた少年に、このたびは自分の命を捧げたいと申出たが、艇長ははじめの誓約をたてにして承知しなかった。悲惨なる光景だった。送る者の辛さは、去く者の悲し....
霊界通信 小桜姫物語」より 著者:浅野和三郎
男女何れかが身魂の中枢を受持つかできまる事だそうで、よく気をつけて、天地の二|神誓約の段に示された、古典の記録を御覧になれば大体の要領はつかめるとのことでござい....
世界怪談名作集」より 著者:岡本綺堂
式が終わるのであります。 ああ、しかしヨブ(旧約ヨブ記の主人公)が、「眼をもて誓約せざるものは愚かなる人間なり」と言ったのは、よく真理を説いています。わたしが....
アド・バルーン」より 著者:織田作之助
の太陽が大阪天王寺西門大鳥居の真西に沈まんとする瞬間、鳥居の下で再会しよう』との誓約書を取りかわし、人生の明暗喜怒哀楽をのせて転々ところぶ人生双六の骰子はかくて....
明治開化 安吾捕物」より 著者:坂口安吾
ヒサは彼に愛想づかしをしており、そのために彼の気持は一時|荒んでいた。特に中橋に誓約書をとられて以来、ヒサの態度は次第に冷淡になり、そのために、彼の愛情は夢之助....
明治開化 安吾捕物」より 著者:坂口安吾
公金横領の穴ウメには与えずに、兄の正司に与えるツモリであった。ただしそれには次の誓約書が必要である。正司はその八千円から弟の公金横領の穴ウメに要する金額を貸し与....
血曼陀羅紙帳武士」より 著者:国枝史郎
たこそ横恋慕! ……妾はこの土地の郷士飯塚薪左衛門の娘栞! ……頼母様とは将来を誓約った仲! ……邪まの恋などではござりませぬ! ……それを横恋慕などと! ……....
青春の息の痕」より 著者:倉田百三
らかす気かもしれないし、ほかの女を私に※わすみ心かも知れません。二人はいっさいの誓約はせずに神前に恥じぬ交際を続けて行きましょう。そしてみ旨なら結婚しましょう。....
エリザベスとエセックス」より 著者:片岡鉄兵
シルの手に落ちたかを、微笑とともに思い出しながら、けっして空巣狙いはいたすまいと誓約した。にもかかわらず、セシルはまだ安心できなかった。ときにあたかも、女王の私....
古事記」より 著者:太安万侶
ろ》にお鎭《しず》まりになつておいでになります。 二、天照らす大神とスサノヲの命誓約《うけい》 ――暴風の神であり出雲系の英雄でもあるスサノヲの命が、高天の....
恐怖の幻兵団員」より 著者:大倉燁子
上げるときっと私を見て、絶対他言をしないという誓をせよと申しました。そしてかたい誓約をさせてから、始めて、心の苦悶を打ち開けてくれたのです。 主人が収容所にい....