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誕生
「誕生〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
誕生の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「少年」より 著者:芥川竜之介
宣教師の顔へみずみずしい黒眼勝《くろめが》ちの眼を注いだ。
「きょうはあたしのお
誕生日《たんじょうび》。」
保吉は思わず少女を見つめた。少女はもう大真面目《お....
「小さき者へ」より 著者:有島武郎
突き上げて来る不安にいらいらさせられた。ある時は結婚を悔いた。ある時はお前たちの
誕生を悪《にく》んだ。何故自分の生活の旗色をもっと鮮明にしない中に結婚なぞをした....
「宣言一つ」より 著者:有島武郎
していた(クロポトキン自身はそうであることを厭《いと》ったであろうけれども、彼が
誕生の必然として属せずにいられなかった)第四階級以外の階級者に対して、ある観念と....
「婦系図」より 著者:泉鏡花
「可哀相に。」 と苦笑いをすると、お妙は真顔で、 「だって、主税さん、先年私の
誕生日に、お酒に酔って唄ったじゃありませんか。貴下は、浅くとも清き流れの方よ。ほ....
「宇宙の始まり」より 著者:アレニウススヴァンテ
の生涯を支配しているかを知りたいと思う人は、星のことに明るい僧侶について、自分の
誕生日における諸星の位置を尋ねる。そうして潤沢な見料と引換に、自分の運勢の大要を....
「薬草取」より 著者:泉鏡花
母親の病気の快くなるようと、手を合せる、それも遊び半分。 六月の十五日は、私の
誕生日で、その日、月代を剃って、湯に入ってから、紋着の袖の長いのを被せてもらいま....
「霊界通信 小桜姫物語」より 著者:浅野和三郎
それから人間が歿なる場合にも、第一に受附けてくださるのが、矢張り産土の神様で、
誕生のみが決してそのお受持ではないのでございます。これは氏子として是非心得て置か....
「しっかり者のすずの兵隊」より 著者:アンデルセンハンス・クリスチャン
いちゃな男の子で、いいながら、よろこんで手をたたいていました。ちょうどこの子のお
誕生日だったので、お祝にすずの兵隊をいただいたのでございます。 この子はさっそ....
「幸福のうわおいぐつ」より 著者:アンデルセンハンス・クリスチャン
ますがね。」と、幸福のおそばづかえのそのまた召使は話しました。「きょうはわたしの
誕生日なのですよ。それでそのお祝いに、ご主人からうわおいぐつを一足あずけられまし....
「車中有感」より 著者:上村松園
振り返ると、ちょうどわたくしの座席と反対側の座席に、洋装の美しい若い女が、可愛い
誕生前後とおぼしい幼児を抱えて、何か言っている姿が眼にうつった。 わたくしは、....
「葛飾砂子」より 著者:泉鏡花
の死んだことを聞いてから、始終くよくよして、しばらく煩ってまでいたのが、その日は
誕生日で、気分も平日になく好いというので、髪も結って一枚着換えて出たのであった。....
「欧米各国 政教日記」より 著者:井上円了
僧侶もしくは友人にて、すでに僧侶となりしもの来たりて言句を口授するのみ。 ヤソ
誕生日すなわちクリスマスは、西洋諸国の大祝日なり。なお、わが国の正月元日のごとし....
「南半球五万哩」より 著者:井上円了
して落葉を見る。詩賢シェークスピアの遺跡をストラトフォード町に訪う。同所は詩賢の
誕生地にして、その古屋依然として存し、遺物遺墨を陳列し、遠近より来訪するもの日々....
「私の履歴書」より 著者:浅沼稲次郎
バカげた話であるが、戦後はそんなこともなく明るくなったのが喜ばしい。 八、社会党
誕生す 私は終戦の勅語を深川の焼け残ったアパートの一室で聞いたが、このときの気....
「ベートーヴェンの生涯」より 著者:ヴェーゲラーフランツ・ゲルハルト
ーンへ遣るつもりだが、君は面倒をみてやってくれるかね?……この八月に僕は六十歳の
誕生日を祝ったが六十人ほどの友人知人が集まってくれた。町の第一流の人々もその中に....