誕生日[語句情報] »
誕生日
「誕生日〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
誕生日の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「少年」より 著者:芥川竜之介
宣教師の顔へみずみずしい黒眼勝《くろめが》ちの眼を注いだ。
「きょうはあたしのお
誕生日《たんじょうび》。」
保吉は思わず少女を見つめた。少女はもう大真面目《お....
「婦系図」より 著者:泉鏡花
「可哀相に。」 と苦笑いをすると、お妙は真顔で、 「だって、主税さん、先年私の
誕生日に、お酒に酔って唄ったじゃありませんか。貴下は、浅くとも清き流れの方よ。ほ....
「宇宙の始まり」より 著者:アレニウススヴァンテ
の生涯を支配しているかを知りたいと思う人は、星のことに明るい僧侶について、自分の
誕生日における諸星の位置を尋ねる。そうして潤沢な見料と引換に、自分の運勢の大要を....
「空襲葬送曲」より 著者:海野十三
父の
誕生日に瓦斯マスクの贈物 「やあ、くたびれた、くたびれた」家中に響きわたるような....
「三人の双生児」より 著者:海野十三
不思議なので、三人のと断ったものだと考えられる。二月十九日といえば、たしかに妾の
誕生日なのである。これは妾の手文庫の中にあった妾の緒にチャント書いてあったから間....
「海野十三敗戦日記」より 著者:海野十三
外一名(計十一名) 本庄大将は自決。 十一月二十三日 ◯きょうは晴彦の
誕生日。例により晴天なり。 ◯野菜と魚の※がとれて今日で三日目。魚の配給日が二日....
「爆薬の花籠」より 著者:海野十三
り、そのうえ私が病気になってしまい、一家はどん底の暗黒におちました。まだ始めての
誕生日もこない娘は、私の乳が出ないために、昼も夜も私のそばで泣きつづけてやせてい....
「薬草取」より 著者:泉鏡花
母親の病気の快くなるようと、手を合せる、それも遊び半分。 六月の十五日は、私の
誕生日で、その日、月代を剃って、湯に入ってから、紋着の袖の長いのを被せてもらいま....
「浮かぶ飛行島」より 著者:海野十三
詰をひっぱり出した。 「いよう、何から何まで整っているな。おい川上、今日は貴様の
誕生日――じゃないが、何か、ああ――つまり貴様の祝日なんだろう」 「うん、まあそ....
「しっかり者のすずの兵隊」より 著者:アンデルセンハンス・クリスチャン
いちゃな男の子で、いいながら、よろこんで手をたたいていました。ちょうどこの子のお
誕生日だったので、お祝にすずの兵隊をいただいたのでございます。 この子はさっそ....
「幸福のうわおいぐつ」より 著者:アンデルセンハンス・クリスチャン
ますがね。」と、幸福のおそばづかえのそのまた召使は話しました。「きょうはわたしの
誕生日なのですよ。それでそのお祝いに、ご主人からうわおいぐつを一足あずけられまし....
「葛飾砂子」より 著者:泉鏡花
の死んだことを聞いてから、始終くよくよして、しばらく煩ってまでいたのが、その日は
誕生日で、気分も平日になく好いというので、髪も結って一枚着換えて出たのであった。....
「欧米各国 政教日記」より 著者:井上円了
僧侶もしくは友人にて、すでに僧侶となりしもの来たりて言句を口授するのみ。 ヤソ
誕生日すなわちクリスマスは、西洋諸国の大祝日なり。なお、わが国の正月元日のごとし....
「南半球五万哩」より 著者:井上円了
るかのように思われ、舞踏のざわめくうちに聖皇を拝したのであった。) 欲。 (天皇
誕生日を迎えるにあたり、来客はしきりと至り、公使館の前では馬によって塵が舞い上が....
「ベートーヴェンの生涯」より 著者:ヴェーゲラーフランツ・ゲルハルト
ーンへ遣るつもりだが、君は面倒をみてやってくれるかね?……この八月に僕は六十歳の
誕生日を祝ったが六十人ほどの友人知人が集まってくれた。町の第一流の人々もその中に....