誘拐[語句情報] »
誘拐
「誘拐〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
誘拐の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「伝吉の敵打ち」より 著者:芥川竜之介
ていたらしい。(註五)「木《こ》の葉《は》」はこの間《あいだ》に伝吉の枡屋の娘を
誘拐《ゆうかい》したり、長窪《ながくぼ》の本陣《ほんじん》何某へ強請《ゆすり》に....
「少年」より 著者:芥川竜之介
や少女などに画本《えほん》や玩具《がんぐ》を与える傍ら、ひそかに彼等の魂を天国へ
誘拐しようとするのは当然犯罪と呼ばれなければならぬ。保吉の隣りにいる少女も、――....
「空襲葬送曲」より 著者:海野十三
下室へ降りて来た戸波博士は、待ち構えていた怪しい一団の手によって、何の苦もなく、
誘拐されたことは、山太郎の説明によって、間もなく、明かになった。 軍部は、この....
「柿色の紙風船」より 著者:海野十三
は、刑務所の門前で運転手に化けると、刑務所の門前で出獄したばかりの彼をうまうまと
誘拐したのだった。そしてあの荒れ小屋に連れこむと、身の自由を奪っていろいろと折檻....
「恐怖の口笛」より 著者:海野十三
攫われた千鳥は一体何を感謝しているのだろう。 覆面探偵の危難 矢走千鳥の
誘拐事件は、なんの手懸りもなく、それから一日過ぎた。 雁金検事はそのことで、大....
「少年探偵長」より 著者:海野十三
死の重傷を負っていたこと、それにつづいて牛丸君が見たとおり、老人がヘリコプターで
誘拐されたそのものものしさから考えて、これはうっかり口にだせないと、春木少年を警....
「鞄らしくない鞄」より 著者:海野十三
出せられるほどの事情は痕跡《こんせき》ほども持って居られない。従ってこれは博士を
誘拐《ゆうかい》したと見なければならない甚《はなは》だ重大刑事事件であります。果....
「海底都市」より 著者:海野十三
ころは、はっきりしないが、何者かのたくらみによって僕がホテルの一室から他の場所へ
誘拐《ゆうかい》されたことはたしかだった。 僕は徐々に眼ざめつつあった。 か....
「奇賊は支払う」より 著者:海野十三
迫状が舞いこんだ。 “脅迫状。拝啓、来る十一月十一日を期し、貴殿夫人|繭子どのを
誘拐いたすべく候間お渡し下されたく、万一それに応ぜざるときは貴殿は不愉快なる目に....
「地球要塞」より 著者:海野十三
五列部隊のため、妨害をうけたのです。もちろんそれは、プラットホーム付近で、博士を
誘拐《ゆうかい》する目的だったのでしょう。とにかく、近頃めずらしい事件です」 「....
「寡婦」より 著者:秋田滋
した。 ここにこういう形見を残していった人の祖父さんにあたる人は、恋愛、決闘、
誘拐などと数々の浮名をながした挙句の果に、かれこれ六十五にもなろうという年をして....
「キド効果」より 著者:海野十三
クター・キドは失踪後五日を経るも、何等消息発見されず!』 『木戸博士は何者の手に
誘拐されたか。キド現象と興奮曲線にまつわる因縁!』 『懸賞金一百万円。木戸博士を....
「親ごころ」より 著者:秋田滋
家へ行った。青年は自分の身の上ばなしを語って聞かせた。 やっぱり軽業師の一行に
誘拐されたのだった。そしてジャンは、三年のあいだ、彼等につれられて、町から村へ、....
「八犬伝談余」より 著者:内田魯庵
説もある。ドッチにしてももとが小説だから勝手な臆測が許されるが、左母二郎が浪路を
誘拐して駕籠を飛ばして来たは大塚から真直ぐに小石川の通りを富坂へ出て菊坂あたりか....
「活人形」より 著者:泉鏡花
なるほどなるほど。と感じ入りたる体なり。銀平いよいよ図に乗り、「ええ、それで必定
誘拐されたという見込でな。僕が探偵の御用を帯びて、所々方々と捜している処だ。「御....