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誘掖
「誘掖〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
誘掖の前後の文節・文章を表示しています。該当する6件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「近時政論考」より 著者:陸羯南
如くなし、 と。この説やもって旧時の思想を攪破するに足る、しかれども旧時の思想を
誘掖するにはいまだ充分なりというべからず。何となればこの論派はほとんど史蹟および....
「現代科学教育論」より 著者:戸坂潤
する尊敬、ということだ。自然の観察・考察・と之とは深い関係がある。こういう心情を
誘掖することが、普通教育としての、素養・教養としての、科学教育の第一条件だろう。....
「鑢屑」より 著者:寺田寅彦
れも分り切った事である。そして、それはそれで、差しつかえない。 しかし、後進を
誘掖する地位にいる時には、この事は注意しなければならない。自分が重要と考える問題....
「ヒロシマの声」より 著者:豊島与志雄
。痛烈な体験から生じてきたものである。もとより、市長はじめ公共の識者たちの善意の
誘掖もあったであろうが、元は市民の間から自然に起ったものと見るべきであろう。ヴォ....
「明治の文学の開拓者」より 著者:内田魯庵
言舌を以て尽しがたいほどで、私如きは二葉亭とは最も親密に交際して精神上には非常に
誘掖されてるにも関わらず、二葉亭に対していまだかつて何も酬うておらぬ。坪内君に対....
「俗法師考」より 著者:喜田貞吉
裔は永久に祖先の落伍を世襲せねばならぬ義務はない。世人はその落伍に同情してこれを
誘掖すべく決してこれを軽侮して疎外排斥すべきものではない。 (『民族と歴史』第四....