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語部
「語部〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
語部の前後の文節・文章を表示しています。該当する14件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「ソヴェト文壇の現状」より 著者:宮本百合子
プ」は熱心な理論闘争をやった。「ラップ」ばかりではない。コムアカデミー内の文学言
語部で一九二九年の冬から三〇年の一月にかけて、ペレウェルゼフの文学理論に対する討....
「五ヵ年計画とソヴェトの芸術」より 著者:宮本百合子
。ペレウェルゼフは、一九二九年十一月から三〇年の一月まで、コムアカデミー内文学言
語部によって彼の哲学及び文学理論上の誤謬を指摘された。後、ベスパーロフは自己批判....
「死者の書」より 著者:折口信夫
臣志斐媼――。あれと、おなじ表情をして居る。其も、尤であった。志斐老女が、藤氏の
語部の一人であるように、此も亦、この当麻の村の旧族、当麻真人の「氏の
語部」、亡び....
「万葉秀歌」より 著者:斎藤茂吉
三・二三七〕 志斐嫗 この二つは、持統天皇と志斐嫗との御問答歌である。此老女は
語部などの職にいて、記憶もよく話も面白かったものに相違ない。第一の歌は御製で、話....
「最古日本の女性生活の根柢」より 著者:折口信夫
言うべき部分の多い伝えの、世を経て後、筆録せられたものに過ぎない。日本の歴史は、
語部と言われた、村々国々の神の物語を伝誦する職業団体の人々の口頭に、久しく保存せ....
「巷談師」より 著者:坂口安吾
は黙々として健忘症となり、勝った時の記憶だけは死ぬまで忘れることができないという
語部の精神に富んでいるらしい。つまり
語部の代表たる巷談屋に彼らのユーカラを吹きこ....
「巨像を彫るもの」より 著者:中井正一
巨人の記憶作用としての図書館がここにそびえ立つこととなってくるのである。 昔、
語部が、『万葉集』や『古事記』を記憶力をもって、語りつたえたように、今、目に見え....
「国立国会図書館」より 著者:中井正一
マイクロ・カード)が、図書館界の革命的実験として行なわれはじめている。 思えば
語部《かたりべ》が、『万葉』『古事記』を記憶でもって口から口に伝えていた古代から....
「歴史の流れの中の図書館」より 著者:中井正一
法の命ずるところのものは、こういう考え方の中核をなすものである。 ちょうど昔、
語部《かたりべ》というものがあって、もの憶えのよい個人が歌のようにして歴史を憶え....
「山越しの阿弥陀像の画因」より 著者:折口信夫
あれなどにも、やはり化尼が出て来る。曼陀羅縁起以来の繋りあいらしい。私の場合も、
語部の姥が、後に化尼の役になって来ている。 此などは、確かに意識して書いたように....
「くぐつ名義考」より 著者:喜田貞吉
場合の比喩形容に使用すべしとはいかにしても不適当と謂わねばならぬのである。けだし
語部がこれを語り伝うる際においては、他にもその例を見る如く、殆どその原意を忘れて....
「中世の文学伝統」より 著者:風巻景次郎
語の主軸は実は文学という点にはないのであって、それは古代の歴史伝承の方法であった
語部の物語が、文字に移された過程の延長なのである。だから、平安朝の物語の主題には....
「古事記」より 著者:武田祐吉
はその家のはじめを語るものもあり、また英雄佳人の事蹟を語るものもある。次に諸國に
語部《かたりべ》と稱するものがあつて、大嘗祭の時などに宮廷に出て來て、古詞を唱え....
「古事記」より 著者:太安万侶
です。 五、天照らす大神と大國主の命 天若日子 ――天若日子に關する部分は、
語部などによつて語られた物語の插入。―― 天照らす大神のお言葉で、「葦原《....