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誠
「誠〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
誠の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「伝吉の敵打ち」より 著者:芥川竜之介
家富み栄え、楽しい晩年を送りました。積善《せきぜん》の家に余慶《よけい》ありとは
誠にこの事でありましょう。南無阿弥陀仏《なむあみだぶつ》。南無阿弥陀仏《なむあみだぶつ》。」
(大正十二年十二月)....
「犬と笛」より 著者:芥川竜之介
なら、土蜘蛛《つちぐも》の計略を見やぶったのも、私たちに相違ございません。」と、
誠しやかに申し上げました。
そこでまん中に立った大臣様《おおおみさま》は、どち....
「邪宗門」より 著者:芥川竜之介
の法師《ほうし》たちを御召しになって、種々の御祈祷を御上げになりましたが、これも
誠に遁れ難い定業《じょうごう》ででもございましたろう。
ある日――それも雪もよ....
「開化の良人」より 著者:芥川竜之介
かっていたのです。その中にまた三浦が、沈んだ声で云いますには、『が、僕はまだ妻の
誠実を疑わなかった。だから僕の心もちが妻に通じない点で、――通じない所か、むしろ....
「松江印象記」より 著者:芥川竜之介
松江に比して、朱塗りの神橋に隣るべく、醜悪なる鉄のつり橋を架けた日光町民の愚は、
誠にわらうべきものがある。
橋梁に次いで、自分の心をとらえたものは千鳥城の天主....
「毛利先生」より 著者:芥川竜之介
しを以て目《もく》さるべき悠長な性質のものではない。まして昔、自分たちが、先生の
誠意を疑って、生活のためと嘲《あざけ》ったのも、今となっては心から赤面のほかはな....
「将軍」より 著者:芥川竜之介
を遮《さえぎ》った。
「それは酷《こく》だ。閣下はそんな俗人じゃない。徹頭徹尾至
誠の人だ。」
しかし青年は不相変《あいかわらず》、顔色《かおいろ》も声も落着い....
「忠義」より 著者:芥川竜之介
衛門ほど明瞭な、意見を持っていないようであった。恐らく彼は、神明の加護と自分の赤
誠とで、修理の逆上の鎮まるように祈るよりほかは、なかったのであろう。
その年の....
「或る女」より 著者:有島武郎
人《ひとり》だが、今になって見ると葉子さんはさすがに目が高かった。出て来ておいて
誠によかった。いまに見なさい木村という仁なりゃ、立派に成功して、第一流の実業家に....
「或る女」より 著者:有島武郎
いると断定してもさしつかえない。せっかく依頼を受けてその責めを果たさなかったのは
誠にすまないが、自分たちの力では手に余るのだから推恕《すいじょ》していただきたい....
「惜みなく愛は奪う」より 著者:有島武郎
at home に自分自身を感ずることが出来なかった。 それは私が大胆でかつ
誠実であったからではない。偽善者なる私にも少しばかりの
誠実はあったと云えるかも知....
「霊界通信 小桜姫物語」より 著者:浅野和三郎
その時私は海の修行場で不相変統一の修行三|昧に耽って居りましたので、右の婦人の熱
誠こめた祈願がいつになくはっきりと私の胸に通じて来ました。これには私も一と方なら....
「霊訓」より 著者:浅野和三郎
を考えた人達であった。かの地上にありし日のイエスこそは、正に高き克己心と、清き熱
誠との権化ではなかったか。彼は飽までも自己を抑えて、真理の為めに一身を犠牲にする....
「ファラデーの伝」より 著者:愛知敬一
発見の優先権については、ファラデーは非常に重きを置いた。ファラデーのように、
誠心
誠意の人でもあり、また感覚の鋭敏な人でもあり、かつ初めに苦しい経験を甞めた人....
「三人の百姓」より 著者:秋田雨雀
にのってくれるだろうかね?」 と言いました。長左衛門は、益々恐縮して、 「これは
誠に恐れ入ります。御代官様の御相談ならばどんなことでも御相手になりましょう。どう....