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「誤植〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

誤植の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
旗本退屈男」より 著者:佐々木味津三
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旗本退屈男」より 著者:佐々木味津三
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骨董」より 著者:幸田露伴
ると、いつか知らぬ間に研究が骨董的に入って行く。それも道理千万な談で、早い譬が、誤植だらけの活版本でいくら万葉集を研究したからとて、真の研究が成立とう訳はない理....
独本土上陸作戦」より 著者:海野十三
を休めなかったのは金博士ばかりだった。 「独本土上陸作戦、それは英本土上陸作戦の誤植――いや誤言ではないか」 「否、断じて、独本土上陸作戦である」 「ほほっ、ゴ....
不沈軍艦の見本」より 著者:海野十三
2 そのフランキー・ルーズベルトであるが、彼は十三月八日(十三月は誤植にあらず、アメリカでは一九四一年の大惨敗を記念するために従来の如く十二月末日....
岩田豊雄と私」より 著者:岸田国士
どで、しばしば岸田國士を岩田國士とやられているが、ごく近い間柄であるだけに、この誤植はちよつと困る。それにしても、岸田豊雄とは頼んでもしてくれそうにない。けだし....
安吾の新日本地理」より 著者:坂口安吾
資料や雑誌や、選手名鑑などを取り寄せて熟読ガンミしたことがある。東京の競輪雑誌は誤植がひどい。一頁に誤字がいくつあるか見当がつかないくらい多い。一秒の十分の一と....
勧善懲悪」より 著者:織田作之助
れてはおるまい、……青いクロース背に黒文字で書名を入れた百四十八頁の、一頁ごとに誤植が二つ三つあるという薄っぺらい、薄汚い本で、……本当のこともいくらか書いてあ....
大阪の憂鬱」より 著者:織田作之助
も憂鬱であろう。 私の友人に、寝る前に香り高い珈琲を飲まなければ(飲めばの――誤植ではない)眠れないという厄介な悪癖の持主がいる。飲む方も催眠剤に珈琲を使用す....
「太平洋漏水孔」漂流記」より 著者:小栗虫太郎
私は、ちょっと、暫くのあいだ物もいえなかった。読者諸君も、その五歳という文字を誤植ではないかと疑うだろう。しかし、五歳はあくまでも五歳。そこに、この「太平洋漏....
夜光虫」より 著者:織田作之助
の華 午前六時の朝日会館――。 と、こうかけば読者は「午後六時の朝日会館」の誤植だと思うかも知れない。 たしかに午前六時の朝日会館など、まるで日曜日の教室....
夜の構図」より 著者:織田作之助
さっさと玄関へ出て行った。 信吉は東京劇場の広告を見た。作者の信吉の名が信三と誤植されていた。その「三」の数字に信吉はどきんとした。 「午後三時……」 時計....
旅への誘い」より 著者:織田作之助
いた。道子の姓名は田中道子であった。それが田村道子となっているのは、たぶん新聞の誤植であろうと、道子は一応考えたが、しかしひょっとして同じ大阪から受験した女の人....
奥州における御館藤原氏」より 著者:喜田貞吉
彫刻を、当時の京都の仏師雲慶(運慶とは別人、かつて『歴史地理』上運慶と書いたのは誤植なり)に依頼した。この時雲慶はこの田舎の富豪を馬鹿にして、非常なる貪り方を行....
中世の文学伝統」より 著者:風巻景次郎
のように些か感傷の痕をとどめた文体は気になる点が多いのだけれども、敢て気のついた誤植をただすほか、一切文章に手を加えないでもとのままに止めた。読者もまた私のそう....