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説教師
「説教師〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
説教師の前後の文節・文章を表示しています。該当する14件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「高野聖」より 著者:泉鏡花
いの、聞かっしゃい、と言って語り出した。後で聞くと宗門名誉《しゅうもんめいよ》の
説教師で、六明寺《りくみんじ》の宗朝《しゅうちょう》という大和尚《だいおしょう》....
「聖書の読方」より 著者:内村鑑三
我れ便時を得ば再び汝を召さん、 とある(行伝二十四章二十四節以下)、而して今時の
説教師、其新神学者高等批評家、其政治的監督牧師伝道師等に無き者は方伯等を懼れしむ....
「支倉事件」より 著者:甲賀三郎
切り出すと彼は忽ち大声を出した。 「旦那、あんな悪党はありませんぜ。あれが耶蘇の
説教師だていから驚きまさあ」 「支倉にいた親類の娘さんが行方不明になったそうだね....
「大菩薩峠」より 著者:中里介山
、老少の者も交っています。 ここでお説教がはじまる。この取交ぜた一座に聞かすお
説教師も、相当に骨が折れるだろうと心配される。 お松は乳母《うば》を連れて御老....
「労働者農民の国家とブルジョア地主の国家」より 著者:宮本百合子
する者。 (ハ) 個人商人・商業仲介人・仲買人。 (ニ) すべての宗派の僧侶及び
説教師。 (ホ) 旧警察の官吏及び使用人・憲兵・密偵並に旧ロシア王朝の一族。 (....
「後光殺人事件」より 著者:小栗虫太郎
の迫力で押し被さって来る。が、その空気は間もなく空闥に依って破られた。この老達な
説教師は、摩訶不思議な花火を携えて登場したのであった。 空闥と云う五十恰好の僧....
「旧聞日本橋」より 著者:長谷川時雨
者の、団欒《だんらん》する場処《ところ》だった。 時々|高野山《ほんざん》から
説教師が派出されてきた。その坊さんが若くて、学僧らしい顔付きをしていると人気があ....
「小夜啼鳥」より 著者:アンデルセンハンス・クリスチャン
が、ぬまの中で、けろけろとなきはじめました。 「りっぱなこえだ。」と、皇室づきの
説教師がいいました。「これ、どこかに、さよなきどりのこえをききつけましたぞ。まる....
「レ・ミゼラブル」より 著者:豊島与志雄
ド・フォルカキエ閣下、およびスネーの司教領主にしてオラトアール派の牧師で王の常任
説教師なるジャン・ソーナン閣下を、正式の食堂に招待したことがあった。これら主客七....
「レ・ミゼラブル」より 著者:豊島与志雄
、七尺の高さに張られてるセルの幕で隠されている。説教の時に、その礼拝堂の中に男の
説教師がいる時には、彼女らは面紗《かおぎぬ》を顔の上に引き下げる。それからいつも....
「レ・ミゼラブル」より 著者:豊島与志雄
も満たないで、たぶん黄口の少年輩だろう、」と云ったその人である。それから、国王の
説教師であるルツールヌール師。まだ伯爵でも司教でも大臣でも上院議員でもなく、ボタ....
「学生と読書」より 著者:倉田百三
読書青年は持たねばならぬのである。 街頭狗肉を売るところの知的商人、いつわりの
説教師たちを輩出せしめる現代ジャーナリズムに毒されたる読書青年が、かような敬虔な....
「現代忍術伝」より 著者:坂口安吾
神の使者は静かにさとした。眼光は鋭かったが、先刻の凄さはもはや見られない。今度は
説教師の様子であった。 「信徒が神様にお目通りできるまでには、何段となく魂の苦行....
「青春の息の痕」より 著者:倉田百三
術家にもなれそうに思われません。私はもし神様のみ心ならば魂のことにつきて人に語る
説教師になりたいと思います。愛することや、赦すことや、忍ぶことや、祈ることについ....