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読下し
「読下し〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
読下しの前後の文節・文章を表示しています。該当する8件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「菊模様皿山奇談」より 著者:三遊亭円朝
るなどという訳にはまいりません。飛脚屋へ出しても十日二十日ぐらいずつかゝります。
読下して見ると、 一簡奉啓上候余寒未難去候得共益々御壮健|恐悦至極に奉存候然者当....
「蒲団」より 著者:田山花袋
封を切った。巻紙の厚いのを見ても、その事件に関しての用事に相違ない。時雄は熱心に
読下した。 言文一致で、すらすらとこの上ない達筆。 先生―― 実は御相談に上り....
「怪談牡丹灯籠」より 著者:三遊亭円朝
行け、コレ本の間に眼鏡があるから取ってくれ」 と眼鏡を掛け、行灯の明り掻き立て
読下して相川も、ハッとばかりに溜息をついて驚きました。 十四 ....
「文学における今日の日本的なるもの」より 著者:宮本百合子
浮雲」が発表される前後に、山田美妙斎による言文一致の運動が擡頭した。これは、漢文
読下し風な当時の官用語と、形式化した旧来の雅語との絆を脱して、自由に、平易に、動....
「松の操美人の生埋」より 著者:三遊亭円朝
禮「妙な奴だな、大夫これは海禪の書面で、むゝなに/\」 と千島は海禪の手紙を
読下して居りますと、圖書はじろりっと半治を睨め付けて、 圖「これ手前は江戸屋半治....
「魔都」より 著者:久生十蘭
洩らしながら多分これは遅刻を詫びた安南王からの電報だろうと思い急いで封押し切って
読下してみると、意外にもそれは暗号文で幾度読んでも一向に何のことやら判らない。
....
「P丘の殺人事件」より 著者:松本泰
上に坂口に宛てた伯父の手紙が置いてある。彼は胸騒ぎを覚えながら、手早く封を切って
読下した。 前略小生急用出来候ため、S地方へ旅行致すべく候。四五日は帰宅の程、....
「斎藤緑雨」より 著者:内田魯庵
行するから自分も一つ作って見たといって、「月落烏啼霜満天寒さ哉――息を切らずに御
読下し被下度候」と書いてあった。当時は正岡子規がマダ学生で世間に顔出しせず、紅葉....