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読了
「読了〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
読了の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「虚構の春」より 著者:太宰治
東京日日新聞社政治部、小泉邦録。」 「謹啓。一面識ナキ小生ヨリノ失礼ナル手紙御
読了|被下度《くだされたく》候《そうろう》。小生、日本人ノウチデ、宗教家トシテハ....
「三四郎」より 著者:夏目漱石
ージ六ページと進んで、ついに二十七ページの長論文を苦もなく片づけた。最後の一句を
読了した時、はじめてこれでしまいだなと気がついた。目を雑誌から離して、ああ読んだ....
「菊模様皿山奇談」より 著者:三遊亭円朝
を以て御帰参|相叶い候様共に尽力可仕候右の者早々|御取押え有って可然候云々 と
読了り、飛立つ程の悦び、年若でありますから忠平や姉とも相談して出立する事になりま....
「正義と微笑」より 著者:太宰治
学校なんて、全然むだなもののような気がした。きのうは一日、家にいて「綴方教室」を
読了し、いろいろ考えて夜もなかなか眠られなかった。「綴方教室」の作者は、僕と同じ....
「碧眼托鉢」より 著者:太宰治
小さき町にて。」を恵与されたのは、そのころのことであった。読んでみようと思った。
読了して、さらに再読しようと思った。淀野隆三の文章は、たしかに綺麗で、おっとりし....
「田舎教師」より 著者:田山花袋
健康を得たし、健康を得たし、健康を得たし。 九日――「寒牡丹」読みて夜にはいって
読了す。罪悪に伴なふ悲劇中の苦悶、女主人公ルイザの熱誠なる執着、四百|頁の大団円....
「新版 放浪記」より 著者:林芙美子
ものを書きつけてみるけれども、すぐ厭になってしまう。大した事もないのだ。伊勢物語
読了。
ものを書いて暮すなぞと云う事はあきらめる方がいい。どうにもものにはなら....
「ルクレチウスと科学」より 著者:寺田寅彦
感ぜられた。それからあちらこちらの往復に電車で費やす時間を利用してともかくも一度
読了した。その後ある物理学者の集会の席上で私はこの書の内容の梗概を紹介して、多く....
「見えざる人」より 著者:チェスタートンギルバート・キース
った、「そうですのよ、ちょうど私がスミスから成功の事を知らせて来た二度目の手紙を
読了ったちょうどその時に、『お前をあやつにやるものか』というウェルキンの声を聞い....
「こま犬」より 著者:岡本綺堂
前編の「青蛙堂鬼談」に幾分の興味を持たれた読者が、同様の興味をもってこの続編をも
読了してくださらば、筆者のわたしばかりでなく、会主の青蛙堂主人もおそらく満足であ....
「西瓜」より 著者:岡本綺堂
綴りで、七冊百四十枚、それに御家流で丹念に細かく書かれているのであるから、全部を
読了するにはなかなかの努力を要すると、わたしも始めから覚悟して、きょうはいつもよ....
「学校教育における図書館の利用」より 著者:佐野友三郎
めに一定の計画を立つるの必要なるは論なし。その一二の方法としては 一、生徒をして
読了せる書籍につきてその梗概を述べしむること、 二、一般読書の誘導として毎週図書....
「妖怪談」より 著者:井上円了
らわれ、執術者の目に手に心に通ずるのです。この心通の作用によりまして、対手の心を
読了ることができるのでございます。ゆえに、もちろんこの方法によるときは、過去経験....
「青春の息の痕」より 著者:倉田百三
勉強には敬服します。あなたはまた試験の最中にこの訳を改訂なさったのでしたね。私は
読了しましたから、妹に読ませましょう。トマスは「キリストの模倣」にも出ている隠遁....
「黒部川を遡る 」より 著者:木暮理太郎
君の訳した『マッターホンを争う』と題する書を贈られて之を一読し、気持が悪くなって
読了するのが厭になったことを覚えている。今其|轍を蹈んで、無邪気な山人の心を勝手....