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読後感
「読後感〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
読後感の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「虚構の春」より 著者:太宰治
はききますまい。ヴァレリイが俗っぽくみえるのはあなたの『逆行』『ダス・ゲマイネ』
読後感でした。然《しか》し、ここには近代青年の『失われたる青春に関する一片の抒情....
「予報省告示」より 著者:海野十三
いう医学的資料として参考になるかと思われるので、敢えて掲載する次第なり。 〔
読後感その一〕 この予報省告示は、そんなに暗くないよ。人類はやがて、スバル太陽系....
「如是我聞」より 著者:太宰治
ているわけなのだ。 或る「外国文学者」が、私の「ヴィヨンの妻」という小説の所謂
読後感を某文芸雑誌に発表しているのを読んだことがあるけれども、その頭の悪さに、私....
「小説の面白さ」より 著者:太宰治
小説と云うものは、本来、女子供の読むもので、いわゆる利口な大人が目の色を変えて読み、しかもその
読後感を卓を叩いて論じ合うと云うような性質のものではないのであります。小説を読ん....
「読書法」より 著者:戸坂潤
なったのである。ジード氏の修正が修正であると共に或る方向の発展であるように、私の
読後感も亦、前言の修正であると共に、或る方向への発展を余儀なくされる。 まず『....
「十月の文芸時評」より 著者:宮本百合子
た。何故なら、以上の諸作品が、それぞれの作家にとって自信あるものでないことは誰の
読後感においても明らかなことであるから。ただ、これらの沢山の小説のほとんど全部を....
「「或る女」についてのノート」より 著者:宮本百合子
その悲劇を語る広い背景として頭に置いていないように見える。それ故「或る女」全篇の
読後感は、作者が非常に熱心に目を放さず葉子の矛盾の各場面に駈けつけてそれを描いて....
「偽りのない文化を」より 著者:宮本百合子
力の核があったのだろう。あの小説よかったわ、というひとたちに向って、いちいちその
読後感のよりどころをたしかめようとしたら、おそらく答えさせられるひとは迷惑しか感....
「美しい村」より 著者:堀辰雄
した気持から救われているような気がしています。この小説についてはあなたに一番その
読後感をお書きしたいし、また黙ってもいたい。二三年前、あなたに無理矢理にお読ませ....
「獄中への手紙」より 著者:宮本百合子
さそい、一片の感傷ならぬ永い哀れを感じさせました。いつぞやの書簡集(新書の)あの
読後感に相通じます。作者はいろんな小説を読んで来ている人ですが、これを書きつつ、....
「新時代の「童話」」より 著者:豊島与志雄
山本有三主宰「日本少国民文庫」のなかの、「発明物語」について、石本已四雄君が
読後感を私に洩したことがある。曰く、有名な科学者達が如何に苦心して如何なるものを....
「西鶴と科学」より 著者:寺田寅彦
思い付くままの随筆であって、もとより論文でもなく、考証ものでもなく、むしろ一種の
読後感のようなものに過ぎない。この点あらかじめ読者の諒解を得ておかなければならな....
「夢は呼び交す」より 著者:蒲原有明
でも、その未来性を疑っていたのであろうか。それでは余りに矛盾が大き過ぎる。鶴見の
読後感には何かそういった思想の乖離があった。よそよそしさがあった。それを長い間ど....
「九条武子」より 著者:長谷川時雨
を包んでいる。あの中には、一葉女史の悲恋をも多分にふくめているが、武子さんにあの
読後感をききたいとおもいもした。無論、あすこはぬけ出てしまって雑誌『白樺《しらか....
「アンケート」より 著者:大倉燁子
探偵文学』第一巻第一〇号、一九三六年一月) お問合せ 一、シュピオ直木賞記念号の
読後感 二、最近お読みになりました小説一篇につきての御感想 一、あまりにも複雑な....