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課員
「課員〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
課員の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「門」より 著者:夏目漱石
《ゆる》んだ。官吏の増俸問題につれて必然起るべく、多数の噂《うわさ》に上った局員
課員の淘汰《とうた》も、月末までにほぼ片づいた。その間ぽつりぽつりと首を斬《き》....
「壊れたバリコン」より 著者:海野十三
シ。兎モ角モ早ク語レ」 相手「必ズ信ゼヨ。予ハ決死的ナリ。 予ハ神戸K造船所電気
課員、セントー・ハヤオ。只今ノ所在ハN県東北部T山ヲK山脈ヘ向ウ中間ノ地点ニ在リ....
「柿色の紙風船」より 著者:海野十三
される男の素裸の怪屍体を発見した。警報をうけて警視庁の大江山捜査課長以下は、鑑識
課員を伴って現場に急行した。現場には同人のものらしき和服と二重まわしが脱ぎ捨てら....
「蠅男」より 著者:海野十三
みれの文鎮についとった指紋が、うまく出よりました。これだす」 そういって、鑑識
課員が、白い紙に転写した指紋と、凶器になった文鎮とを差出した。 「それから、ちょ....
「とむらい機関車」より 著者:大阪圭吉
数字の書かれたコンクリートの里程標の立っている処までやって来ますと、案内役の保線
課員は片山助役へ、四遍目の事故があったのは昨日の事だからもう後片附けは綺麗に済ん....
「黒死館殺人事件」より 著者:小栗虫太郎
気に両手を揉みながら、
「すると、十時半に僕の訊問が終ったのだから、それから鑑識
課員が掌紋を採りに行ったと云う――現在一時までの間だな、そうそう法水君、これが易....
「聖アレキセイ寺院の惨劇」より 著者:小栗虫太郎
は悠長な言葉を吐いたが、さっそく検事に手配を依頼して、その最後に、警察医と本庁の
課員以外は構内に入らせぬようにして欲しい――と云う旨を付け加えた。 それから三....
「鞄らしくない鞄」より 著者:海野十三
昨夜来の寒波《かんぱ》のためにすっかり冷え切っていて、早登庁《はやとうちょう》の
課員の靴の裏にうってつけてある鋲《びょう》が床にぴったり凍《こお》りついてしまっ....
「地獄の使者」より 著者:海野十三
早速取調べの続行を宣した。 「ピストルの指紋はどうだったね」 検事の声に、鑑識
課員が立って来て、 「指紋は一つもついていません。手袋をはめて使ったんでしょうね....
「四次元漂流」より 著者:海野十三
大きくむくと川北先生の眼をみた。 「かべか。かべがどうしたというんだ」 課長と
課員が、川北先生の枕頭をぐるっと囲んだ。川北先生の唇がぴくぴくとふるえるだけでも....
「火星兵団」より 著者:海野十三
な、むちのようなものだった。課長には、それが何であるか見当がつかなかった。また、
課員に見せて智慧をしぼらせたがやはりわけがわからない。
仕方がないので、それを....
「火薬船」より 著者:海野十三
である。 もちろん、警部モロの身分については極東セメント商会の出張所長と、秘書
課員だけが知っていて、他の社員には、それを知らせてなかった。それは、あくまで事を....
「流線間諜」より 著者:海野十三
かなんとかいう……。要するに、見たところ、何の外傷もないし――」 そのとき鑑識
課員が現場撮影をする準備ができたので、課長たちに屍体から離れてくれるように声をか....
「街の探偵」より 著者:海野十三
、帆村は惨事のあった部屋から顔を出した。 中には七つの屍体が転がっていた。鑑識
課員に交って憲兵の姿も見える。 日本飛行科学研究所の第四研究室員七名が、研究中....
「空中征服」より 著者:賀川豊彦
る。 つい、四、五日前に、土木課の吏員と会計課の吏員とが喧嘩をした。それは土木
課員が名古屋に出張して奈良に立寄らねばならないのであったが、深夜で関西には列車が....