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課目
「課目〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
課目の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「黄村先生言行録」より 著者:太宰治
知らぬ振りをしているわけにもゆかず、ここに日本の山椒魚が世界中の学者の重要な研究
課目と相なりまして、いやしくも古代の動物に関心を持つほどの者は、ぜひとも一度ニッ....
「生きている腸」より 著者:海野十三
に一人とあって二人とない長期医学生であった。 そういうことになるのも、元来彼が
課目制の学科試験を、気に入った分だけ受けることにし、決して欲ばらないということを....
「朱日記」より 著者:泉鏡花
。やがて忘れてな、八時、九時、十時と何事もなく課業を済まして、この十一時が読本の
課目なんだ。 な、源助。 授業に掛って、読出した処が、怪訝い。消火器の説明が....
「食魔」より 著者:岡本かの子
。 この伯母は、女学校の割烹教師上りで、草創時代の女学校とてその他家政に属する
課目は何くれとなく教えていた。時代後れとなって学校を退かされてもこれが却って身過....
「正義と微笑」より 著者:太宰治
た。「何時からですか?」 「午後一時ジャストに、研究所へお集りを願います。」 「
課目は?
課目は? どんな試験をするんですか?」 「それは申し上げられません。」....
「田舎教師」より 著者:田山花袋
。 音楽はやはり熱心にやっていた。譜を集めたものがだいぶたまった。授業中唱歌の
課目がかれにとって一番おもしろい楽しい時間で、新しい歌に譜を合わせたものを生徒に....
「惜別」より 著者:太宰治
、自分たちは、てんで気にせず、平然とその悪魔の洞穴探検を続けた。学校では、生理の
課目は無かったが、木版刷の「全体新論」や「化学衛生論」を読んでみて、支那の医術は....
「二十五年間の文人の社会的地位の進歩」より 著者:内田魯庵
倫理も哲学も学者という小団体の書斎に於ける遊戯であった。科学の如きは学校教育の一
課目とのみ見られていた。真に少数なる読書階級の一角が政治論に触るゝ外は一般社会は....
「科学に志す人へ」より 著者:寺田寅彦
教わった色々の六かしいことは大抵|綺麗に忘れてしまったように思われる。正常の教程
課目として教わったことで後年直接そのままに役に立ったことは比較的わずかで教程以外....
「あるニュウ・フェイスへの手紙」より 著者:岸田国士
も、四ツ五ツはあります。 それらはいずれも、ひと通り講師の顔ぶれをそろえ、教授
課目の配列に意を配り、一定期間の講習を受ければ、俳優としての初歩の技術を身につけ....
「決闘」より 著者:神西清
と言ひき伸ばしながら、 「当節はねえ、そりゃもう学校がむずかしくなりましてねえ。
課目もふえます一方ですし……」 「あら、ママ!」とカーチャは、羞しさと褒め言葉の....
「四十年前」より 著者:内田魯庵
註文であった。この方針から在来の女大学的主義を排して高等学術を授け、外国語を重要
課目として旁ら洋楽及び舞踏を教え、直轄女学校の学生には洋装せしめ、高等女学校には....
「チベット旅行記」より 著者:河口慧海
た用事がなければ必ずそれらの者が三三五五、隊を成して、思い思いの場所に到ってその
課目を怠らず修練して居る。そういう坊主は一体何の役に立つだろうかという疑いが起り....
「残された日」より 著者:小川未明
長吉は学校の
課目の中で、いちばん算術の成績が悪かったので、この時間にはよく先生からしかられま....
「カシタンカ」より 著者:神西清
優にならんかね?」 そして主人は、いろいろな芸をカシタンカに教え始めた。最初の
課目では、まずあと足で立って歩くことをならった。これは、ひどくカシタンカの気に入....