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調帯
「調帯〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
調帯の前後の文節・文章を表示しています。該当する6件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「工場細胞」より 著者:小林多喜二
古本屋、万年筆屋、果物屋、支那人、大学帽……。人達は、方向のちがった二本の幅広い
調帯のように、両側を流れていた。何時迄見ていてもそれに切れ目が来ない。 ――暇....
「五ヵ年計画とソヴェトの芸術」より 著者:宮本百合子
ある。農村の活溌な社会主義的発達はとりもなおさず都会の重軽工業を敏活に運転させる
調帯だ。都会から農村へ、農村から都会へ。――СССРの地図は、搾取すべき殖民地を....
「ドン・バス炭坑区の「労働宮」」より 著者:宮本百合子
ーターの周囲は油さしやその他にごく必要な部分だけを露出して強い金網で覆ってある。
調帯も、万一はずれた時下で働いている者に怪我させそうな場所は鉄板の覆いがかかって....
「男女交際より家庭生活へ」より 著者:宮本百合子
し得ない不具品ではない。おのおのの特性を少しも失うことなく、而も友情と云う強靭な
調帯によって、結果に於ては二人ながら希望する目的に向って、共同作業を営んでいるの....
「オフェリヤ殺し」より 著者:小栗虫太郎
ならぬかと思う。 それは、前後二つの切り穴を利用して、間に溝を作り、その中で、
調帯を廻転する仕掛になっていた。従って、その装置は、戦車などに使う無限軌道のよう....
「日記」より 著者:宮本百合子
日の所謂善、悪は、しんに入った箇性の運命から見れば、無に等しく、はびこらせると、
調帯の働きを持つのが落ちだ。――車輪自身の動力はなく、道徳と云う便宜上の
調帯にか....