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調練
「調練〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
調練の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「半七捕物帳」より 著者:岡本綺堂
が続いていまして、そこにみんな寝起きをしている。その中に広い練兵所があって、毎日
調練の稽古をするという仕組みです。今から考えれば外国風の軍隊組織で、四十人が一小....
「乱世」より 著者:菊池寛
向うには、草が蒼みかけようとする広い空地があった。そこで時々、警護の鳥取藩士が、
調練をしていた。 一昨日あたりから、料紙硯を寺から借りて、手紙を認めるものが多....
「綺堂むかし語り」より 著者:岡本綺堂
がむらむらと湧く。 江戸時代に元園町という町はなかった。このあたりは徳川幕府の
調練場となり、維新後は桑茶栽付所となり、さらに拓かれて町となった。昔は薬園であっ....
「夜明け前」より 著者:島崎藤村
へ着いた翌日、半蔵は寿平次と二人で十一屋の二階にいて、遠く町の空に響いて来る大砲
調練の音なぞをききながら、旅に疲れたからだを休めていた。佐吉も階下で別の部屋に休....
「夜明け前」より 著者:島崎藤村
しく治平うち続き候えば、かえってその国のために相成らざる事も御座候。武事相怠り、
調練行き届かざるがゆえに御座候。大統領考えには、日本世界中の英雄と存じ候。もっと....
「花物語」より 著者:寺田寅彦
の茂みに分け入る。その城に向こうたこちらの岸に広いあき地があった。維新前には藩の
調練場であったのが、そのころは県庁の所属になったままで荒れ地になっていた。一面の....
「人造人間の秘密」より 著者:海野十三
は、ときどき私の顔色をうかがった。だが私は、そしらぬ顔をして、立っていた。大尉の
調練は、三十分で終った。 「もういいだろう。モール博士の作った人造人間は、思いの....
「万葉秀歌」より 著者:斎藤茂吉
になった年である。 一首の意は、兵士等の鞆の音が今しきりにしている。将軍が兵の
調練をして居ると見えるが、何か事でもあるのであろうか、というのである。「鞆」は皮....
「郷介法師」より 著者:国枝史郎
随身してから六月の月日が経ったのである。 或日治部は家来を率いて、馬場で馬術の
調練をした。 「郷介」と治部は声を掛けた。 「其方馬術は鍛練かな?」 「は、いさ....
「次郎物語」より 著者:下村湖人
顔を見せなかった。みずから考え、みずから動く訓練よりも、指導者の意志どおりに動く
調練をうけることによって、よりよき人間になると信じこまされて来た青年たちにたいし....
「幕末維新懐古談」より 著者:高村光雲
ることになると、今が正に大事な所、これから一修業という矢先へ、剣付鉄砲を肩にして
調練に三ヶ年の長の月日をやられては、第一技術の進歩を挫き、折角のこれまでの修業も....
「二階から」より 著者:岡本綺堂
たのである。元園町一丁目十九番地の角店で、その地続きが元は徳川幕府の薬園、後には
調練場となっていたので、若い侍などが大勢集って来る。その傍に美しい娘が店を開いて....
「思い出草」より 著者:岡本綺堂
がむらむらと湧く。 江戸時代に元園町という町はなかった。このあたりは徳川幕府の
調練場となり、維新後は桑茶栽付所となり、更に拓かれて町となった。昔は薬園であった....
「チベット旅行記」より 著者:河口慧海
場に臨んで戦争をやるというよりは
というような具合に私共は見物致しました。その
調練もごく儀式的で面白い。いわゆる人が見て戦争の危い事を知るよりは、むしろ戦争と....
「戦争史大観」より 著者:石原莞爾
はもちろん従来の隊形を以て行動しようとしたのであるが、横隊の運動や一斉射撃のため
調練不充分で自然に止むなく縦隊となり、これに射撃力を与えるため選抜兵の一部を散兵....