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調音
「調音〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
調音の前後の文節・文章を表示しています。該当する5件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「映画芸術」より 著者:寺田寅彦
ろう。 ともかくも光像と音響は単に並行的に使用さるべきものではなく、対位法的、
調音的に編集さるべきものである。並行的使用は両方の要素を相殺し、対位法的編成は二....
「C先生への手紙」より 著者:宮本百合子
がら認め得た一筋の音律を、急がずうまず辿って行く、僅かながら、高く澄んだ金属性の
調音も亦、天の果から果へと伝って参ります。 日本にも馬鹿は居ります。アメリカに....
「源氏物語」より 著者:紫式部
さきのほうを少しお出しになって、院が、 「失礼だがこの絃の締まりぐあいをよく見て
調音をしてほしい。他人に来てもらうことのできない場合だから」 とお言いになると....
「万葉秀歌」より 著者:斎藤茂吉
身的であった。そして、「滝つ河内」という現実をも免していないものである。一首の諧
調音を分析すれば不思議にも加行の開口音があったりして、種々勉強になる歌である。先....
「だいこん」より 著者:久生十蘭
かな音のする半音のグロッケン・シュピールを叩いて歩く。耳がそのメロディに乗って主
調音へさそわれる。 一番のワルツがはじまった。〈ワルツへの誘い〉だった。人影が....