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談じる
「談じる〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
談じるの前後の文節・文章を表示しています。該当する8件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「婦系図」より 著者:泉鏡花
ん。私は、私は、これは、改めて、坂田に談じなければなりません。」 「何だ、坂田に
談じる? 坂田に
談じるまでもない。己がそう思ったらどうするんだ、先生が、そう思っ....
「中国怪奇小説集」より 著者:岡本綺堂
は事実であるので、忰は夢の教えにしたがって軍門に馳せ参じた。楊公が面会して兵事を
談じると、彼は議論縦横、ほとんど常人の及ぶところでないので、楊公は大いにこれを奇....
「私は誰?」より 著者:坂口安吾
、粋だの意気がる必要もないが、からむのは、やめたがいゝ。元来、酔っ払って、文学を
談じるのがよろしくない。否、酔わない時でも、文学は談じてはならぬ。文学は、書くも....
「大捕物仙人壺」より 著者:国枝史郎
る。他でもない西郷だ。西郷吉之助ただ一人だ。で俺はきゃつに邂逅い、赤心を披瀝して
談じるつもりだ。解ってくれるに相違ない。そこで江戸と江戸の市民と、徳川家と慶喜公....
「魔都」より 著者:久生十蘭
してアレコレと考え廻したが、格別いい智慧も出て来ない。いよいよいけなければ何とか
談じるまで。ままよ、という気になって、尊大な声で、
「ウム、これへ来て掛けなさい....
「宮本武蔵」より 著者:吉川英治
せんないが、強いが兵法などと考えたら大間違い。わしなど、そういう点で、まだ兵法を
談じる資格はないのじゃよ。――左様、わしの先輩柳生|石舟斎様、そのまた先輩の上泉....
「宮本武蔵」より 著者:吉川英治
と、 「ちょっと一升、落ちついてなら、まあ、量がいえぬ」 と、いう。 時局を
談じると、この男は、肩の肉をもりあげた。 「家康がなんだ。秀頼公をさしおいて、大....
「三国志」より 著者:吉川英治
したふうを装いながら、次第に大股を加え、 「すくなくも一国の大事を、軽々と酒間に
談じるのは、よろしくない。かつは甚だしく久濶の情をやぶり、せっかくの酒興を傷つけ....