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談議
「談議〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
談議の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「竜」より 著者:芥川竜之介
いだ》に飛行《ひぎょう》して、神のごとく折々は不思議な姿を現した筈じゃ。が、予に
談議を致させるよりは、その方どもの話を聞かせてくれい。次は行脚《あんぎゃ》の法師....
「血の文字」より 著者:黒岩涙香
官と同僚巡査一人とは本署に残り私しが此通り顛末の報告に参りました」と世に珍しき長
談議も茲に漸く終りを告げたり。 聞終りて警察長は「是で最う何も彼も明々白々だ」....
「火薬船」より 著者:海野十三
はない」 「じゃあ、船長は、どうしろというのですかい」 若い船員は、虎船長の長
談議にしびれを切らして、こえをかけた。 「だから、わしはお前たちに、かんがえなお....
「日本天変地異記」より 著者:田中貢太郎
島などで、海には海嘯が吼えた。 「土佐国群書類従」に載せた「谷陵記」には、「崎浜
談議所の住僧権大僧都阿闍利暁印が記録略に曰く、慶長九年災多し、先づ一に七月十三日....
「世界怪談名作集」より 著者:アンドレーエフレオニード・ニコラーエヴィチ
然として無関心なるアウレリウスは微笑みながら口をつぐんで、美に就いてのかれらのお
談議に耳を傾けてから、いつも疲れた気のなさそうな声で答えた。 「だが、それはみな....
「霊界通信 小桜姫物語」より 著者:浅野和三郎
岩屋の修行中に私が自分の守護霊と初めて逢ったお話を申上げたばかりに、ツイ斯んな長
談議を致して了いました。斯んな拙い話が幾分たりともあなた方の御参考になればこの上....
「三木清を憶う」より 著者:豊島与志雄
顔もせずけろりとしている。 行儀よい食事の仕方などは、彼の人柄に合わなかった。
談議の仕方なども放胆だった。戦時中、いろいろなことを談ずる際にも、そんなことを言....
「俗物性と作家」より 著者:坂口安吾
すすって精魂つくして芸にはげめ、名も金もいらないとか、まるでもう精神そのものの御
談議で、芸ごとでも同様、名人気質と称して、やっぱり名も金も不純俗悪のようなことを....
「スポーツ・文学・政治」より 著者:坂口安吾
スポーツ
談議 いま僕の書いている『スキヤキから一つの歴史がはじまる』は、はじめにスポー....
「安吾巷談」より 著者:坂口安吾
などゝすすめられたが、ことわる。特別の観覧席へ招ぜられて、お役人の手前味噌の競輪
談議をきかされても、何のタシにもならない。我こそは競輪の秘密を見破り、十八万円の....
「明治開化 安吾捕物」より 著者:坂口安吾
、大紳商という見るからに威風堂々たる人々で、正司はそれらの人々と何のヒケ目もなく
談議している。若僧だけに、甚だひき立って、大紳士にもまして立派に見える。咲子もい....
「明治開化 安吾捕物」より 著者:坂口安吾
とを言いまくるが、彼のコツは相手を見くびって何物も怖れぬということで、素人相手の
談議だから、それで通用して、むしろ高く評価されていたそうだ。私が小田原にいたころ....
「夢は呼び交す」より 著者:蒲原有明
心持よさそうなのを見て、わざとらしくなく共笑いをしている。 鶴見が止めどなく長
談議をつぶやいていたうちに、娘の静代は梅の枝を剪って来て、しばらく弄んでいて、話....
「エリザベスとエセックス」より 著者:片岡鉄兵
しつつある。フランスは待たせて宜しい。彼女はロバアト・セシルを遣わしてアンリ王と
談議せしめよう。同時に――彼女は愉しげに周囲を見まわした。なにか精力の捌け口にか....
「切支丹転び」より 著者:田中貢太郎
、それはおってのこと、こうひもじゅうては、眼が舞いそうじゃ、そのうえ、この間中の
談議ごとに、大難に逢うときは、百味の御食をくだされて、天の上へ引きあげてくだされ....