請ずる[語句情報] » 請ずる

「請ずる〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

請ずるの前後の文節・文章を表示しています。該当する4件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
十二支考」より 著者:南方熊楠
法仏僧に帰依すれば、汝も随時僧に給事して、惰《おこた》るなかれというた。爾来僧を請ずるごとに、妙光が自手給事するその間、美僧あれば思い込んで記《おぼ》え置く。あ....
蒲生氏郷」より 著者:幸田露伴
で饗応《きょうおう》でも仕たろうが、鎧武者《よろいむしゃ》を七人も八人も数寄屋に請ずることは出来もせぬことであり、主従の礼を無視するにも当るから、御免|蒙《こう....
深川女房」より 著者:小栗風葉
違わぬ金之助で、今日は紺の縞羅紗の背広に筵織りのズボン、鳥打帽子を片手に、お光の請ずるまま座敷へ通ったが、後見送った若衆の為さんは、忌々しそうに舌打ち一つ、手拭....
五重塔」より 著者:幸田露伴
燈の小蔭に悄然と坐り込める十兵衛を見かけて源太にずっと通られ、あわてて火鉢の前に請ずる機転の遅鈍も、正直ばかりで世態を知悉まぬ姿なるべし。 十兵衛は不束に一礼....