請待[語句情報] » 請待

「請待〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

請待の前後の文節・文章を表示しています。該当する11件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
疑惑」より 著者:芥川竜之介
地方有志なるものの難有《ありがた》迷惑な厚遇に辟易《へきえき》していた私は、私を請待《せいだい》してくれたある教育家の団体へ予《あらかじ》め断りの手紙を出して、....
百物語」より 著者:森鴎外
一体に詞少なで、それがたまたま何か言うと、皆しらじらしい。同一の人が同一の場所へ請待《しょうだい》した客でありながら、乗合馬車や渡船の中で落ち合った人と同じで、....
ヰタ・セクスアリス」より 著者:森鴎外
むやみにある。上野の松源という料理屋がその頃盛であった。そこへ卒業生一同で教授を請待《しょうだい》した。 数寄屋《すきや》町、同朋町《どうぼうちょう》の芸者や....
魚玄機」より 著者:森鴎外
女伴の侮を受けるに堪えないと云うのである。そこで李は兼て交っていた道士|趙錬師を請待して、玄機の身の上を託した。玄機が咸宜観に入って女道士になったのは、こうした....
余興」より 著者:森鴎外
浪花節語りの保護者となった。 そこでこの懇親会の輪番幹事の一人たる畑が、秋水を請待して、同郷の青年を警醒しようとしたのだと云うことは、問うことを須いない。 ....
蒲生氏郷」より 著者:幸田露伴
吉の言には、重量《おもみ》が有って避けることが出来ぬ。是非が無いから、氏郷政宗を請待《しょうたい》して太閤《たいこう》の思わくを徹することにした。氏郷は承知した....
薄紅梅」より 著者:泉鏡花
。そこで、大切なその話はどうなったんだい。」 「……いずれ、その安料理屋へ青麟を請待さ。こいつは、あと二人より大分に値が違うそうだからね。その節は、席を改めまし....
大菩薩峠」より 著者:中里介山
うま》には、熱田西浦東浦の若い者が元服する。その加儀として、去年元服した若い者を請待《しょうだい》する――招待された客は、おのおのに箱提灯《はこぢょうちん》を持....
対話」より 著者:宮本百合子
ういやに晴れ晴れした席にいたたまれないのを百も承知でいながら、何食わぬ顔で叮嚀に請待しおる。なまじい、諸神なみに扱われるので、ふてて思う存分あたけることも出来は....
じいさんばあさん」より 著者:森鴎外
ずれ恩借の金子を持参した上で、改て申上げる。親しい間柄と云いながら、今晩わざわざ請待した客の手前がある。どうぞこの席はこれでお立下されい」と云った。 下島は面....
賤民概説」より 著者:喜田貞吉
も、かかる専門家配置の必要があったのである。そこで彼らは歓迎され、優待条件を以て請待されたのであった。またその執る皮革業の如きは、社会にとって必要の職であり、彼....