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請求書
「請求書〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
請求書の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「青春の逆説」より 著者:織田作之助
。豹一の答は頗る簡単だった。 「よろしい。欲しいだけ取って下さい。なんなら月末に
請求書を出してもらいましょうか」さすがに声は顫えていた。が、
請求書という巧い言葉....
「支倉事件」より 著者:甲賀三郎
厳めしい煉瓦造りの建物を黙殺し乍ら歩いていた。 やがて小塚検事は筆を取って予審
請求書に署名をした。そうして、 「司法警察官意見書記載の犯罪事実全部を起訴す」 ....
「怪星ガン」より 著者:海野十三
すから、安心していただきます」 「なぜ、わしらを大切に扱ってくれるのかね。あとで
請求書がくるんだろう。こわいね」 「あははは。なかなかきびしいおことばです。そう....
「奇賊は支払う」より 著者:海野十三
探し廻った。だが賊からの支払物を発見することが出来なかった。そこで彼は烏啼に対し
請求書を出そうと考えた。彼は大机に向かい、書簡箋の入っている引出しを明けた。と、....
「暗号の役割」より 著者:海野十三
。 「ははあ、あれは拙者のふきかえ紳士でな、日当千円のものいりじゃ。後で君の方へ
請求書を廻すことにしよう」 「おい猫々先生。どうするつもりか。いつまでわれわれに....
「泣虫小僧」より 著者:林芙美子
いじゃ、追っ払われそうだし、判りましたか?」 「あああだ、君の顔をみると、家賃の
請求書に見えて仕方がないよ。ま、兎に角、俺の留守には、支那|蕎麦《そば》の十杯も....
「碁の手直り表」より 著者:菊池寛
は、こゝで客も引見すれば、この卓子の上で原稿もかいた。机の上に、封を切った手紙や
請求書などが、のっかっていた。 去年の秋頃、倶楽部へは社の連中が、あまり行かな....
「英本土上陸作戦の前夜」より 著者:海野十三
いたので、その足で、パリ銀行の臨時本店へいってみた。そこで彼は、十万フランの払出
請求書を書いた。すると行員は、気の毒そうな顔をした。また、駄目かと、彼は苦い顔を....
「獄中への手紙」より 著者:宮本百合子
というような生ぬるいものではないのです、そのなかに顔を埋めるのです。そんな工合。
請求書は来ません、よこして下さいと云ってありますが。
稲ちゃん、友人の結婚の仲....
「獄中への手紙」より 著者:宮本百合子
だけのことですから。又手紙よみ直して、そう考える次第です。
きょう受とって来た
請求書、つづけてかきかけましたが、いつも別封にとおっしゃるのを思い出し別にいたし....
「世界怪談名作集」より 著者:岡本綺堂
来たといって、リザヴェッタに一通の手紙をとどけに来た。リザヴェッタは何かの勘定の
請求書ででもあるのかと、非常に不安な心持ちで開封すると、たちまちヘルマンの手蹟に....
「レ・ミゼラブル」より 著者:豊島与志雄
蝋燭《ろうそく》の傍《わき》にすわって、手にペンを執り、黄色いフロックの旅客への
請求書をしたためていた。
女房はそばに立ちながら半ば彼の上に身をかがめて、ペン....
「肝臓先生」より 著者:坂口安吾
者はたいがい国民健康保険のモウケの少い患者であり、自然、県へだす国民健康保険報酬
請求書類は、ほかの医者の何倍、何十倍と多いのである。 ところが、この先生の莫大....
「実践について」より 著者:中井正一
下さい」と、お互いにあぐらを組んでの強談判といった工合である。それは選挙資格審査
請求書提出期限の二日前のギリギリの日であり、現知事が今のところ一人舞台として無競....
「土から手が」より 著者:牧逸馬
、ふと眼に留まったのだ。 石段の上の入口敷物《ドア・マット》の下に、瓦斯会社の
請求書が挟めてある。集金人が留守に来て、其処へ押し込んで行ったのだろう、引き出し....