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「請負人〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

請負人の前後の文節・文章を表示しています。該当する9件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
夜明け前」より 著者:島崎藤村
いう人足宿の門口にも立って見た。そこには美濃の大井宿から総督一行のお供をして来た請負人足、その他の諸人足が詰めていて、賃銭分配のいきさつからけんか口論をはじめて....
ねずみと猫」より 著者:寺田寅彦
一 今の住宅を建てる時に、どうか天井にねずみの入り込まないようにしてもらいたいという事を特に請負人に頼んでおいた。充分に注意しますとは言っていたが、なお工事中にも時々忘れな....
関牧塲創業記事」より 著者:関寛
七日、三角測量吏吉村氏は※別山に三角台を建るが為めに来泊す。 此際道路新設にて、請負人堀内組病者多しとて、藤森彌吾氏を以て頼み来れり。此れ我牧塲に向うて道路新設....
獄中への手紙」より 著者:宮本百合子
ものはなかなかのものですね、随分しっかりした骨格がいる。石川達三のような、昨今の請負人みたいに代用品ドシドシつかってこんどはアパート、こんどは工場、これはいかが....
レ・ミゼラブル」より 著者:豊島与志雄
、それでも少しも不平はもらさなかった。日に十七時間縫い物をした。しかし監獄の仕事請負人が、安く女囚徒らに仕事をさしたので、にわかにその仕事の賃金が少なくなって、....
絶縁体」より 著者:豊島与志雄
便所を水洗式に改造しようとの議が起った。これは当局からも奨励されたことであり、某請負人が奉仕的に事に当るとの由だった。この奉仕的というのについては、陰に或る不正....
家なき子」より 著者:楠山正雄
。そのくせ、そこはだれも行く用事のない場所であったという証言があったので、建物の請負人は一文の賠償金もしはらわないというのである。 「ご亭主も気のどくな。運が悪....
二都物語」より 著者:佐々木直次郎
うにして気がついて来た。それで、彼は、その両方面の財政に関しては、やむをえず収税請負人★と結託したのであった。公の財政に関しては、モンセーニュールはそれを全くど....
私の履歴書」より 著者:井上貞治郎
に飛び乗った。電車が動き出してから、車内をひとわたり見回すと、私の筋向かいに一見請負人らしい親分ふうの男が座っている。私はその男に近づいて声をかけた。 『つかぬ....