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諒と
「諒と〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
諒との前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「仇討禁止令」より 著者:菊池寛
身の父の仇たるを秘して、御身と契りを結ぶことは、余の潔しとせざるところなり。乞う
諒とせられよ。余の死に依りて、讐は消えたらん、御身を妻と呼ぶことを許せよ。余は、....
「社会時評」より 著者:戸坂潤
に外ならない。文相はこれ等の意志表示が、感謝以外の他意のあるものでないことを深く
諒とすべきである。 (一九三三・七) 転向万歳 一、転向万歳! 六月....
「唄立山心中一曲」より 著者:泉鏡花
う、一点似た釘も見当りません。――唯今……要求しますのは、その後の決心である事を
諒として下さいまし。縫もよくこの意を体して、三年の間、昼夜を分かず、的を射る修錬....
「大菩薩峠」より 著者:中里介山
、こういう際だから、自分としては天の助けに反いてはならぬ。ただ先方として、それを
諒とするか、しないか、その辺のことまでは、米友の悪くない頭も働く余裕がなかったと....
「大菩薩峠」より 著者:中里介山
だ、たとえ反対側に立つの浪士共といえども、彼を知っている者である限り、彼の心情を
諒とせざるはない、彼の刀剣を怖るることを知って、その心情を解するもののなきこそ、....
「百姓弥之助の話」より 著者:中里介山
は学校から一応注意してやっていただきたいものです」 校長さんは、よくその忠告を
諒として、相当教化につとめることを答えたが、その後、たずねて行って見ると著しく、....
「掠奪せられたる男」より 著者:豊島与志雄
物質上の不自由はさせないつもりです。僕にもそれ位の意地はあるですから、このことは
諒として貰いたいです。……ただ僕は君の身が気遣われるのです。君にもあの女はどんな....
「読書子に寄す」より 著者:岩波茂雄
である。その性質上経済的には最も困難多きこの事業にあえて当たらんとする吾人の志を
諒として、その達成のため世の読書子とのうるわしき共同を期待する。 昭和二年七月....
「ジロリの女」より 著者:坂口安吾
屋の仁義は御婦人を手ごめに致さぬところにあるものです。かの御婦人は、我々の仁義を
諒とせられて、目下、下情を御視察中のけなげなる美丈夫というものですよ」 「然し、....
「私の小売商道」より 著者:相馬愛蔵
らず、また時には重複したところもあり、甚だ不完全なものでありますけれど、その意を
諒として愛読をたまわりますれば著者の本懐であります。 本書は以前、トウシン社よ....
「東洋文化史における仏教の地位」より 著者:高楠順次郎
来れば取って戴くことを願うということを時の宮内大臣に申し送った。宮内大臣もそれを
諒とせられ、だんだん日本軍の進むに従って出先の山懸参軍にその事を申し送り一切経収....
「茶美生活」より 著者:北大路魯山人
の一途から、とうとう止むに止まれず、あえてバク談投下を試みた次第。この点、寛大に
諒とせられんことを望んでいる。 特に作法にやかましい、お茶人を相手としての戦い....
「エタ源流考」より 著者:喜田貞吉
終わりに臨んで、既に多くの有益なる材料を供せられたる各地有志の諸君、自分の真意を
諒として隔意なく調査の便を与えられた部落先進の各位に対して敬意を表し、特に蓄蔵の....
「「特殊部落研究号」発行の辞」より 著者:喜田貞吉
、一層その研究を完成致し度しと存じ候う。仰ぎ願わくは小生のこの微衷のあるところを
諒とせられ、何らの御隔意なくこれに関する御研究或いは御見聞の程、御報告に預り度く....
「俗法師考」より 著者:喜田貞吉
して由緒正しいと称せられる中尾氏などのことは、この研究の関わらざるものなることを
諒とせられたい。 奈良の唱門師については、また三党等罷出づ」とある宿は、いわゆ....