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論争
「論争〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
論争の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「侏儒の言葉」より 著者:芥川竜之介
するものは暴力より外にある筈はない。この故に往往石器時代の脳髄しか持たぬ文明人は
論争より殺人を愛するのである。
しかし亦権力も畢竟はパテントを得た暴力である。....
「時代閉塞の現状」より 著者:石川啄木
とを忘れていたのである。かくてこの「主義」はすでに五年の間|間断《かんだん》なき
論争を続けられてきたにかかわらず、今日なおその最も一般的なる定義をさえ与えられず....
「宇宙の始まり」より 著者:アレニウススヴァンテ
しくいたが、しかしとうとうジェシュイット教父のグラッシ(Grassi)と学説上の
論争に引っかかった。グラッシはちゃんと正当に彗星を天体であると考えていたのに、ガ....
「蠅」より 著者:海野十三
であることは勿論ですが、ただ普通じゃないというところが面白いのですよ」 二人の
論争が、そこでハタと停った。彼の歩調も緩んだ。丁度二人が目的の部屋の前に来たから....
「疑問の金塊」より 著者:海野十三
。これさえあれば、仙太殺害の謎は一部解けるというものだ。 「ねえ、旦那方」と私は
論争に夢中になっている刑事たちに呼びかけた。 荒れ倉庫の秘密 「ナ、なんだ....
「海底都市」より 著者:海野十三
た。 両人は、僕がすぐ前に腰を下ろしていることも気がつかないほど、夢中になって
論争を発展させていた。 「いや、そういう君の論は、甚だしく定量性《ていりょうせい....
「金属人間」より 著者:海野十三
は一大椿事《いちだいちんじ》が発生したからだ。その椿事を、蜂矢も長戸も、たがいに
論争しながらも、ちゃんと見ていたのである。だからふたりも、他の観客とおなじように....
「浮かぶ飛行島」より 著者:海野十三
関大尉私室へいってみた。 すると、その私室の前には、四五名の兵員が声高になにか
論争していた。 彼等は長谷部大尉の姿を見ると、ぴたりと口を閉じて、一せいに敬礼....
「霊訓」より 著者:浅野和三郎
は飽までも単純で知識的である。われ等は単なる暗中摸索を尊重しない。われ等は宗派的
論争には興味を有たない。何となれば、そはただ怨恨、嫉妬、悪意、排他的感情の原動力....
「彼の長所十八」より 著者:芥川竜之介
ば必ず返事をくれるが如き。 三、家庭を愛する事。殊に母堂に篤きが如し。 四、
論争に勇なる事。 五、作品の雕琢に熱心なる事。遅筆なるは推敲の屡なるに依るなり....
「荘子」より 著者:岡本かの子
をもってその知るところを駆使し学界人なき有様だった。だが、彼は壮年近くなると漸く
論争に倦み内省的になり、老子の自然に順って消極に拠る説に多く傾いて来た。しかし、....
「八犬伝談余」より 著者:内田魯庵
校の教科書にも載ってる。もっとも天文十二年説は疑問で、数年前にも数回歴史家の間に
論争されたが、たといそれ以前に渡ったものがあったにしてもそれよりおよそ八十年前の....
「鴎外博士の追憶」より 著者:内田魯庵
ざかってからは較や無関心になったが、『しがらみ草紙』や『めざまし草』で盛んに弁難
論争した頃は、六号活字の一行二行の道聴塗説をさえも決して看過しないで堂々と論駁も....
「南半球五万哩」より 著者:井上円了
図をそえてあった。 つまり、豪州にては国教宗が新教諸派を代表して、旧教とたえず
論争しておるらしい。信徒の数よりいえば、英国宗は百分の四十、ほかの新教諸派は百分....
「戦争史大観」より 著者:石原莞爾
雄中将(当時大尉)から、ルーデンドルフ一党とベルリン大学のデルブリュック教授との
論争に関する説明をきき、年来の研究に対し光明を与えられしことの大なるを感知して、....