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論理
「論理〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
論理の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「大導寺信輔の半生」より 著者:芥川竜之介
頃胆勇自慢の父とは似ても似つかぬのに違いなかった。彼は一体何歳からか、又どう言う
論理からか、この父に似つかぬことを牛乳の為と確信していた。いや、体の弱いことをも....
「十円札」より 著者:芥川竜之介
こうじん》である。その路傍の行人のために自己発展の機会を失うのは、――畜生、この
論理は危険である!
保吉は突然|身震《みぶる》いをしながら、クッションの上に身....
「片恋」より 著者:芥川竜之介
《おか》しい。もっともこれは余計な話だがね。――その承知しない云い草が、また大に
論理的《ロジカル》なんだ。「志村さんが私にお惚れになったって、私の方でも惚れなけ....
「校正後に」より 著者:芥川竜之介
けるばかりではない。作家も批評家へ折紙をつける。しかも作家のつける折紙のほうが、
論理的な部分は、客観的にも、正否がきめられうるから。(以上新思潮第九号)
○夏目....
「或日の大石内蔵助」より 著者:芥川竜之介
ふと不快な種を蒔《ま》く事になった。これは恐らく、彼の満足が、暗々の裡《うち》に
論理と背馳《はいち》して、彼の行為とその結果のすべてとを肯定するほど、虫の好い性....
「お律と子等と」より 著者:芥川竜之介
と云う事は、弟が勉強すると云う事と、何も関係などはありはしない。――そうまた父の
論理の矛盾《むじゅん》を嘲笑《あざわら》う気もちもないではなかった。
「お絹《き....
「西郷隆盛」より 著者:芥川竜之介
すか。」
本間さんは今度は正直に知らないと白状した。実はさっきから、相手の妙な
論理と、いろいろな事をよく知っているのとに、悩まされて、追々この鼻眼鏡の前に一種....
「寒さ」より 著者:芥川竜之介
中に何度も彼自身を説得しようとした。しかし目《ま》のあたりに見た事実は容易にその
論理を許さぬほど、重苦しい感銘を残していた。
けれどもプラットフォオムの人々は....
「少年」より 著者:芥川竜之介
父は気の毒にも丹念《たんねん》に死と云うものを説明し出した。が、父の説明も少年の
論理を固守《こしゅ》する彼には少しも満足を与えなかった。なるほど彼に殺された蟻の....
「侏儒の言葉」より 著者:芥川竜之介
畢竟鴎外先生は軍服に剣を下げた希臘人《ギリシアじん》である。
或資本家の
論理
「芸術家の芸術を売るのも、わたしの蟹《かに》の鑵詰《かんづ》めを売るのも....
「忠義」より 著者:芥川竜之介
ばか》る所があろう。――彼の心の明るくなったのは、無意識ながら、全く彼がこう云う
論理を、刹那《せつな》の間に認めたからである。
そこで、彼は、妻子家来を引き具....
「歯車」より 著者:芥川竜之介
また僕のように暗の中を歩いていた。が、暗のある以上は光もあると信じていた。僕等の
論理の異るのは唯こう云う一点だけだった。しかしそれは少くとも僕には越えられない溝....
「江口渙氏の事」より 著者:芥川竜之介
それから江口の頭は批評家よりも、やはり創作家に出来上っている。議論をしても、
論理よりは直観で押して行く方だ。だから江口の批評は、時によると脱線する事がないで....
「恒藤恭氏」より 著者:芥川竜之介
記憶す。僕はこの論戦より僕の論法を発明したり。聞説す、かのガリヴァアの著者は未だ
論理学には熟せざるも、議論は難からずと傲語せしと。思うにスヰフトも親友中には、必....
「スリーピー・ホローの伝説」より 著者:アーヴィングワシントン
めて質問者を見やり、やおらグラスをテーブルにおろし、口を開き、この物語がきわめて
論理的に立証しようとすることは、 「人生においては、たとえどんな場合でも必ず利点....