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論理主義
「論理主義〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
論理主義の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「読書法」より 著者:戸坂潤
概念というものの論理学的効用に対しても大して期待を有つことは出来ない。なぜなら、
論理主義を標榜する所謂価値哲学は、心理主義や発生論の名の下に、歴史的観点を排除す....
「旅愁」より 著者:横光利一
う学問は、みな誰もプラトンへ還るべきものだと思っている風な様子らしいが、僕はあの
論理主義みたいな神秘主義を間違えると、きっと今に大変なことになってゆくと思ってい....
「イデオロギーの論理学」より 著者:戸坂潤
ようとすればヘーゲルの口吻に倣って――ヘーゲルこそ論理を独立化したと云われる(汎
論理主義)――、論理的なるものは存在的である、とでも云わねばならない。――さてこ....
「イデオロギー概論」より 著者:戸坂潤
大事な仮定が無視されて了う。論理学的なものは心理学的なものであってはならぬ、所謂
論理主義はそう主張する、だが
論理主義者が非難する心理主義者――その代表者は当然第....
「日本イデオロギー論」より 著者:戸坂潤
盾律(夫は同時に同一律をも意味する)を唯一のオルガノンとする処の機械論(即ち形式
論理主義的悟性主義)を徹底するのである。
機械論の徹底は決してヴォルフ乃至ドイ....
「現代哲学講話」より 著者:戸坂潤
して、そこに認識論の中心があると云い出したに他ならない。――その後このカント風の
論理主義的な認識論は表面上全く忘れられたようで、ヘーゲルなどは認識論という言葉を....
「現代唯物論講話」より 著者:戸坂潤
決して所謂形式論理のことであってはならないのである。なる程形式論理は、それが形式
論理主義とも云われるべき一つの立場乃至方法――弁証法を否定しなければ夫は成り立た....
「認識論とは何か」より 著者:戸坂潤
あるとは云えない。一つの小さな現象に過ぎぬと云ってもいいかも知れない。だが、この
論理主義が現代人の哲学意識の内の、相当健全な一面を、偶然にも云い表わしているとい....
「辞典」より 著者:戸坂潤
ーゲルの弁証法自身に責任があるのである。 ヘーゲル弁証法の体系――それは往々汎
論理主義とか論理学的発出説とか云われている――は、決して卒然として思いつかれたも....
「哲学入門」より 著者:三木清
いうことと全く違ったことでなければならない。そこに心理主義に反対する新カント派の
論理主義の主張がある。心理主義は物を心理的事実の立場から見てゆくに反して、論理主....
「物理的空間の成立まで」より 著者:戸坂潤
スから空間そのもの(それは空間なる概念ではない)が演繹され得ないとすればかかる汎
論理主義的解釈は今の場合には無用である。それでは所謂論理的基礎とか根拠とか予想と....
「範疇としての空間に就いて」より 著者:戸坂潤
あるものが論理であり之からの最も広い意味に於ての発展として範疇が導き出される(汎
論理主義に於ての如く)か、それでなければ之を論理に還元し得る(例えばAならばBで....
「性格としての空間」より 著者:戸坂潤
越性を有ち――実名論はその一つの現われである――、又他に対する構成性を有つ――汎
論理主義はその一つの現われである。であるからこの意味に於てこのような概念は正に論....
「解釈学と修辞学」より 著者:三木清
な論理である。このような具体的な論理については、論理の基礎に関するかの心理主義と
論理主義との論争のごときは無意味でなければならぬ。この論争そのものが抽象的である....
「読書遍歴」より 著者:三木清
六年)。 ハイデルベルクにいた頃、私は日本を出てまだ間もないことで、京都以来の
論理主義を離れず、カントやゲーテのドイツ以外のドイツを深く理解することができなか....