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「論評〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

論評の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
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茶の本」より 著者:岡倉覚三
いる。近ごろ武士道――わが兵士に喜び勇んで身を捨てさせる死の術――について盛んに論評されてきた。しかし茶道にはほとんど注意がひかれていない。この道はわが生の術を....
読書法」より 著者:戸坂潤
もまた少ないだろう。阿部真之助氏独特の毒舌タイプである。 政治論約十六篇、時事論評約五十四篇、人物論大小合せて六十五篇程、他に婦人論その他の雑評九篇からなって....
世界の一環としての日本」より 著者:戸坂潤
が漠然とこれを要求しているから、いやでも已むを得ないのである。言論化のためには無論評論家を雇うことが必要なのである。併しこの言論化を名目的形式的なものに止めるた....
竹の木戸」より 著者:国木田独歩
か最早解ってます。どう致しましょう」とお徳は人々がこの大事件を喫驚してごうごうと論評を初めてくれるだろうと予期していたのが、お清が声を出してくれた外、旦那を初め....
大菩薩峠」より 著者:中里介山
交渉もないが、この朝、関ヶ原の模擬戦を見て、道庵大御所の指を噛《か》んだところを論評した南条、五十嵐の二人の壮士であります。 二人は、この場へ来ると、まず南条....
アインシュタイン」より 著者:寺田寅彦
っていた。 その後ナウハイムで科学者大会のあった時、特にその中の一日を相対論の論評にあてがった。その時の会場は何となく緊張していたが当人のアインシュタインは極....
アインシュタインの教育観」より 著者:寺田寅彦
い。 余談はさておき、この書物の一章にアインシュタインの教育に関する意見を紹介論評したものがある。これは多くの人に色々な意味で色々な向きの興味があると思われる....
大捕物仙人壺」より 著者:国枝史郎
城下|外れに女軽業の大一座が小屋掛けをして景気を呼んでいた。女太夫の美しいのも勿論評判ではあったけれど、四尺に余る大鼬が、口笛に連れて躍るというのがとりわけ人気....
歌の円寂する時」より 著者:折口信夫
此方面に関してだけは、間違いは言わない筈である。 難後拾遺集・難千載集以後歌集の論評は、既に師範家意識が出て居て、対踵地に在る作者や、団体に向けての排斥運動だっ....
明治劇談 ランプの下にて」より 著者:岡本綺堂
けていたのは坪内逍遥博士で、博士は『早稲田文学』をその本拠として、絶えず指導的の論評を試みていたばかりか、みずから進んでかの「桐一葉」や、「孤城落月」や、「牧の....
山道」より 著者:中里介山
にわかっていながらわざと誣《し》うるものだ」 ここで一行が意外にも、かりそめの論評の火花を散らす。 その時、最初の馬上の旅人が軽く仲裁の任に当りました。 「....
江戸芸術論」より 著者:永井荷風
Perzinski の著書は短きものなれど各編ごとに一画家を捉《とら》へてこれを論評せり。同国人 Kurth は千九百七年歌麿につきて該博なる研究の結果を公表し....
向嶋」より 著者:永井荷風
たのも思うにまたこの時分であろう。 かつてわたくしはこの時分の俗曲演劇等の事を論評した時明治十年前後の時代を以て江戸文芸再興の期となしたが、今向島桜花のことを....
文芸評論の方法について」より 著者:戸坂潤
ても、その言葉自身に信頼をおく者はまずなかろう。それが放言たる所以だが、放言は勿論評論にはならないのだ。評論には或る一種の合理上の責任とも云うべきものがある。評....
戦争史大観」より 著者:石原莞爾
向い集中前進せしめた。この前進は当時の用兵上より云えば余りに大胆なものであり種々論評せらるるところであるが、大王十年間の研究、訓練に基づく自信力の結果でよく敵の....