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論調
「論調〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
論調の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「海に生くる人々」より 著者:葉山嘉樹
るなんて、そんな詭弁《きべん》が、よくも人事係の君の口から吐けたもんだ。君のその
論調と態度とが、今まで、労働者自身の金を、どんな必要があっても労働者へ返さなかっ....
「海野十三敗戦日記」より 著者:海野十三
は十二万人という。これは逓信省へ入った情報である。右新型爆弾の惨虐性につき、新聞
論調は大いに攻撃するところがあった。 新聞発表は八月八日であったが、この日は対....
「読書法」より 著者:戸坂潤
。氏の文章にはもはや青年らしい焦慮も野心もない。文化世間での苦労人らしい坦々たる
論調と共に長者らしい鷹揚ささえも備わっているのである。元来氏はアカデミックな気む....
「惜別」より 著者:太宰治
兵法を学び、学成りて帰り、もって将相となり、政事一変し、東方に雄視す、などという
論調でもって日本を讃美し、そうして結論は、「遊学の国にいたりては、西洋は日本に如....
「今日の文学の展望」より 著者:宮本百合子
ての健全な発展のために自省され、再評価されるべき範囲を脱し、文学を論じつつ、その
論調を文学以外の規準で律するような危険を示して来た。批評文学は、昨年既に批評家自....
「今年こそは」より 著者:宮本百合子
越しです。小学校の課目に社会科という科が出来ました。社会科の時間に、子供たちの輿
論調査が行われました。学校生活で一番希望されていることは、学用品・運動靴の配給や....
「宇宙尖兵」より 著者:海野十三
ばかりの新聞電報を朗読した。 「次に、全世界において、本艇の行動につき、盛んなる
論調が流れています。本艇の任務を壮なりとするものが十五パアセント、冷笑ないし否な....
「新しい潮」より 著者:宮本百合子
てくる。あれほど共和党デューイ当選確実とおもいこまれた一つの原因は、アメリカの世
論調査所がどこの調査もデューイ優勢を告げたからだった。半官的なギャラップ博士の米....
「現代史の蝶つがい」より 著者:宮本百合子
、軍部御用に精励した、あのころのことも思い出された。 アメリカに、いくつかの世
論調査機関がある。なかでも、ギャラップ博士の米国世
論調査所は、日本でも或る種の権....
「現代哲学講話」より 著者:戸坂潤
。それ処ではない、こういうネバリ強い執拗な哲学が、読者がこの抑揚のない坦々とした
論調に僻易しない限り、多くの尤もらしい信奉者を見出しはしないかを、実は私かに恐れ....
「世界の一環としての日本」より 著者:戸坂潤
っているのであり、しかもその報道は細大もらさず吾々の耳に這入っている。処が新聞の
論調を見てさえ、所謂世論なるものは至って冷静なのである。支那撃つべしという種類の....
「地方文化運動報告」より 著者:中井正一
に、社会、哲学、文学、自然科学、政治、経済、美術、宗教の順位である。 一般の輿
論調査にある感想は、かかる講座の継続を絶対多数が希望している。そして、各専門でも....
「神経」より 著者:織田作之助
学校へはいってから新劇を見たが、この時もまた、新劇の役者は何故あんなに喧嘩腰の議
論調子で喋ったり、誰もかれも分別のあり過ぎるような表情をしたり声を出したりするの....
「終戦前後」より 著者:織田作之助
悔」という言葉は、何か国民を強制する言葉のように聞こえた。 私は終戦後、新聞の
論調の変化を、まるでレヴューを見る如く、面白いと思ったが、しかし、国賊という言葉....
「二葉亭四迷の一生」より 著者:内田魯庵
れておる。その要旨を掻摘むとこうである。 「自分は平生露西亜の新聞や雑誌を読んで
論調を察するに、露西亜人の日本に対する睚眦の怨は結んでなかなか解けない。時来らば....