諫め[語句情報] » 諫め

「諫め〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

諫めの前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
忠義」より 著者:芥川竜之介
心の病」である――彼はそこで、放肆《ほうし》を諫《いさ》めたり、奢侈《しゃし》を諫めたりするのと同じように、敢然として、修理の神経衰弱を諫めようとした。 だか....
半七捕物帳」より 著者:岡本綺堂
母の異名を聴くたびにいやな思いをさせられるに相違なかった。が、おとなしい彼は母を諫めることも出来なかった。無論、近所の人と争うことも出来なかった。彼は畜生の群れ....
姉川合戦」より 著者:菊池寛
作が取りたる首を見すれば、 「之れは紛れもなく喜右衛門尉にて候。喜右衛門尉一人|諫めをも意見をも申して候。其の他には誰一人久政に一言申すもの候わず。浅井の柱石と....
厳島合戦」より 著者:菊池寛
る。 岩国の城主弘中三河守|隆兼は、陶方第一の名将である。元就の策略を看破して諫めて、「元就が厳島に城を築いている事を後悔しているのならば、それを口にして言う....
川中島合戦」より 著者:菊池寛
る。時に年二十一歳。 若い時は、文学青年で詩文ばかり作っていたので、板垣信形に諫められた位である。だから、武将中最も教養あり、その詩に、 簷外風光分外薪 |捲....
桶狭間合戦」より 著者:菊池寛
手|中務政秀は信長のお守役であるが、前々から主信長の行状を気に病んで居た。色々と諫めては見るものの一向に験目がない。その中にある時、政秀の長男に五郎右衛門という....
中国怪奇小説集」より 著者:岡本綺堂
軍が大勝利であるならば、銭の面がみな出るように願います」 左右の者がさえぎって諫めた。 「もし思い通りに銭の面が出ない時には、士気を沮める虞れがあります」 ....
中国怪奇小説集」より 著者:岡本綺堂
っているのだ」 それでも主人は万一を気づかってさえぎった。彼の妻子らもしきりに諫めた。しかも強情我慢の彼はどうしても肯かないのである。 「おまえ達はほかの部屋....
大脳手術」より 著者:海野十三
が両脚を売るつもりでいることを非難する。そして始めは、珠子のことを引合いに出して諫めたもんだが、私がそれをやっつけて、珠子がそれを望んでいることを明らかにしてや....
潜航艇「鷹の城」」より 著者:小栗虫太郎
わたくし貴方を、狩猟にやるのが心許なくなってきましたわ」 と、夫にとり縋って、諫めたが聴かれなかった。そこで、いよいよ心許なく、クリームヒルトは喘ぎ喘ぎ云うの....
なよたけ」より 著者:加藤道夫
来た! 文麻呂 (凜然と)道ならぬ不義の恋路に身をやつしておられる大納言殿を、お諫め申しに参りました! 御行 (興奮して、大喝する)生意気を云うなッ! とたんに....
「太平洋漏水孔」漂流記」より 著者:小栗虫太郎
わ。私も、幼な心に見過せなくなりました。まだ去年といえば十一でしたけど、父と兄を諫めたことがあります。するとそれが、なにかドイツ領事に危険なものに見えたのでしょ....
小坂部姫」より 著者:岡本綺堂
のいう通り、しょせんは父の指図次第に家来共も動き出すに相違ない。まずその前に父を諫めて、彼を未来の地獄から救わなければならないと小坂部は決心した。 侍従もその....
チベット旅行記」より 著者:河口慧海
竹馬の友である伊藤市郎氏、この方もよく慰みに網打に行かれたですが高部氏の話をして諫めたところが幸いに私の請を容れ網を焼いて餞別にしてくれた。大阪では安土町の渡辺....
世間師」より 著者:小栗風葉
連中は腹を合わせて何をするかも知れやしないから、ここで遣るのは不利益ですよ。」と諫めてみるが、 「なあに、もう遣りゃしねえから。」と苦笑いをして、「ばかばかしい....