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諫止
「諫止〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
諫止の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「姉川合戦」より 著者:菊池寛
ある。また、今度長政が信長と絶縁せんとするや、到底信長に敵しがたきを知って極力|
諫止せんとした。しかも、いよいよ手切れとなるや、単身敵陣に潜入して、信長を討たん....
「田原坂合戦」より 著者:菊池寛
志ある者は我に従えとて、奮然として行こうとするのを、村松曹長、櫟木軍曹等が泣いて
諫止した。これが、乃木将軍の西南役に於ける軍旗を奪われた始末である。 二十三日....
「法窓夜話」より 著者:穂積陳重
位であるから、いやしくも君主が違憲の詔書、勅書などを発せんとする場合には、これを
諫止《かんし》すべき職責を有するものである。フランスにおいて、掌璽大臣に関する次....
「近世快人伝」より 著者:夢野久作
は一人残らず泣かされたという。その中にも武部小四郎氏は、静かに涙を払って少年連を
諫止した。 「その志は忝ないが、日本の前途はまだ暗澹たるものがある。万一吾々が失....
「梅津只円翁伝」より 著者:杉山萠円
人々は驚いた。急遽門弟を招集して評議した結果、翁の健康状態が許さぬ理由の下に翁を
諫止してしまった。万事に柔順な翁は、この
諫止に従ったらしいが嘸かし残念であったろ....
「姑と嫁について」より 著者:与謝野晶子
ことである。なぜに一人前の教育ある紳士がその母の旧思想を説破し、その苛酷な干渉を
諫止して、夫婦の間の生活は専ら夫婦の間で決すべきものであることを宣明しなかったの....
「大菩薩峠」より 著者:中里介山
は、船宿の表の戸に突き当った物音を聞くと、沈着な人に似合わず、立ち上って、それを
諫止《かんし》しようとする寅吉に提灯をつけさせ、二階の梯子を下りて、表口の戸をあ....
「菜穂子」より 著者:堀辰雄
私に対する反抗的な気持からあまりにも向う見ずな事をしようとしているのを断然お前に
諫止《かんし》しなければならないと思った。その結婚をすればお前がかならず不幸にな....
「万葉秀歌」より 著者:斎藤茂吉
しき」というのであるが、反歌の方は、この三山が相争った時、出雲の阿菩大神がそれを
諫止しようとして出立し、播磨まで来られた頃に三山の争闘が止んだと聞いて、大和迄行....
「世界怪談名作集」より 著者:岡本綺堂
うことを、あなたにお約束できるつもりでいます」 船長は僕のこの向う見ずな考えを
諫止しようと努めたが、僕は高級船員の居候を断わって、かの一室を独占することにした....
「二人町奴」より 著者:国枝史郎
た折柄、水野様より参れとの仰せ、これ必ず長兵衛をなきものにしよう魂胆と、子分一同
諫止しましたところ、この長兵衛一身を捨て、それで和解が成り立つなら、これに上越す....
「解釈学と修辞学」より 著者:三木清
πολ※)ものであるのに基づいている。修辞学は行為に関して、一、勧告し、もしくは
諫止すること、二、告訴し、もしくは弁護すること、三、称讃し、もしくは非難すること....
「水晶の栓」より 著者:新青年編輯局
ブレクの恋の相手に、あの断崖を登ってやろう』 その夜、グロニャールやルバリュが
諫止するのも肯かず、五丈の梯子と二十丈の縄を命に、九死の大冒険をあえてして、古城....
「真珠の首飾り」より 著者:神西清
パーニュ州の妙なる美酒にいいかげん酩酊した。 もはや斯くなる上は、思案も相談も
諫止も、いっさい手おくれだ。残されたことはただ一つ、婚約の二人の行手に待っている....
「三国志」より 著者:吉川英治
て見つめていた。 それは、陳宮であった。 先頃、陶謙に頼まれて、曹操の侵略を
諫止せんと、説客におもむいたが、かえって曹操に一蹴されて不成功に終ったのを恥じて....