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諸君
「諸君〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
諸君の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「羅生門の後に」より 著者:芥川竜之介
」の同人に対して、改めて感謝の意を表したいと思う。この集の如きも、或《あるい》は
諸君の名によって――同人の一人の著作として覚束《おぼつか》ない存在を未来に保つよ....
「文章」より 著者:芥川竜之介
一時間に亘《わた》る葬式中、始めて悄然《しょうぜん》と頭を下げた。本多少佐の親族
諸君はこう云う英吉利《イギリス》語の教師などの存在も知らなかったのに違いない。し....
「河童」より 著者:芥川竜之介
出《い》ずるか?
答 死後の名声を知らんがためなり。
問 君――あるいは心霊
諸君は死後もなお名声を欲するや?
答 少なくとも予《よ》は欲せざるあたわず。し....
「水の三日」より 著者:芥川竜之介
で赤く見える。入口に近い机の上では、七条君や下村君やその他僕が名を知らない卒業生
諸君が、寄附の浴衣《ゆかた》やら手ぬぐいやら晒布《さらし》やら浅草紙やらを、罹災....
「毛利先生」より 著者:芥川竜之介
にも人の好さそうな、血色の悪い丸顔に愛嬌《あいきょう》のある微笑を漂わせて、
「
諸君」と、金切声《かなきりごえ》で呼びかけた。
自分たちは過去三年間、未嘗《い....
「貉」より 著者:芥川竜之介
化かすようになったのではない。化かすと信ぜられるようになったのである――こう
諸君は、云うかも知れない。しかし、化かすと云う事と、化かすと信ぜられると云う事と....
「路上」より 著者:芥川竜之介
こうと思っています。」
「それも妙案ですな。が、展覧会と云うと、何ですか、やはり
諸君の作品だけを――」
「ええ、近藤さんの木版画と、花房さんや私《わたし》の油絵....
「少年」より 著者:芥川竜之介
吉は前のような無技巧に話を終ることにした。が、話の体裁《ていさい》は?――芸術は
諸君の云うように何よりもまず内容である。形容などはどうでも差支えない。
....
「侏儒の言葉」より 著者:芥川竜之介
一つに融《と》け合《あ》っているものである。現に精神的教養を受けない京阪辺の紳士
諸君はすっぽんの汁を啜《すす》った後、鰻を菜に飯を食うさえ、無上の快に数えている....
「或る女」より 著者:有島武郎
がまたね、いつものとおりに金時《きんとき》のように首筋までまっ赤《か》ですの。『
諸君』とかなんとかいって大手を振り立ててしゃべっているのを、肝心《かんじん》の禁....
「鴨猟」より 著者:芥川竜之介
大町先生に最後にお目にかゝったのは、大正十三年の正月に、小杉未醒、神代種亮、石川寅吉の
諸君と品川沖へ鴨猟に往った時である。何でも朝早く本所の一ノ橋の側の船宿に落合い、....
「ある自殺者の手記」より 著者:秋田滋
、暫時は途方に暮れたが、やがてその中から一枚の紙片をとりあげた。 ああ、もしも
諸君が生も足悶きがとれなくなってしまったように――。 ああ、初めのうちに読み返....
「ファラデーの伝」より 著者:愛知敬一
中で、特にファラデーを選んだ理由は、第一。それゆえ、伝記を書くにも精密に書ける。
諸君がロンドンに行かるる機会があったら、これらの遺物を実際に見らるることも出来る....
「浅沼稲次郎の三つの代表的演説」より 著者:浅沼稲次郎
、とくに人民公社に深い感銘をおぼえたのであります。今後多くの日本国民とりわけ農民
諸君が中国にきて、論より証拠のこの実情を目のあたりみられるようにしたいと考えてお....
「私の履歴書」より 著者:浅沼稲次郎
音は秋田県というように、それぞれ分担地区を割当てられ活躍したものである。これらの
諸君が後年、故郷でもないそれらの分担地区から代議士に打って出たのも、若き日の活躍....