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「諸山〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

諸山の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
富士」より 著者:岡本かの子
った。 山と山神とは性格も容貌も二つに分つべからざる関係を持つことは翁が西国の諸山に間配って諸山の山神に仕立てた自分の子供たちによって知れるところのものである....
田原坂合戦」より 著者:菊池寛
俣の東南寄りに、横平山という高地がある。この高地は三ノ嶽の脈に当って吉次、半高の諸山に連り、その支脈は更に田原坂、白木に及んで居る。 十五日の早朝、両旅団の砲....
神州纐纈城」より 著者:国枝史郎
うとしている。……愚かしいは迷信だ! 愚かしい迷信は捨てなければならない。あの三諸山の神体は、角ある蛇だと云うではないか。あの常陸の夜叉大神は、男の陽物だという....
八ヶ嶽の魔神」より 著者:国枝史郎
。胸には同じく珠をかけ、足には大口を穿いていた。だがその手に持っているものは、三諸山の神体であった。 一一 教主の後から老女が続き、そのまた....
学生と先哲」より 著者:倉田百三
三 遍歴と立宗 十二歳にして救世の知恵を求めて清澄山に登った日蓮は、諸山遍歴の後、三十二歳の四月再び清澄山に帰って立教開宗を宣するまで、二十年間をひ....
ファラデーの伝」より 著者:愛知敬一
これよりファラデーの研究の全般点もあるようである。 「アルプス山の絶頂に登りて、諸山岳の重畳するを見渡せば、山はおのずから幾多の群をなし、各々の群にはそれぞれ優....
皇海山紀行」より 著者:木暮理太郎
入してある。貞享元年九月二十九日の序ある古市剛の『前橋風土記』には、山川部の根利諸山の項に、 座句山 栂原山也気乃曾里縁魔乃土也以。 砺砥沢 在。 座句沢....
周防石城山神籠石探検記」より 著者:喜田貞吉
て早くも麓に達した。山は海抜三百五十二メートル、さして高いと云えぬながらも、群小諸山の間に嶄然頭角を現わしている。南口より上り、石城神社の楼門を見、妙見宮のほと....
憑き物系統に関する民族的研究」より 著者:喜田貞吉
の護法であるが、これらの護法はみな人間以上の能力ある霊物として信ぜられたもので、諸山諸寺の護法なる地主神が、前からその地を領していた先住民族の代表者であってみれ....
チベット旅行記」より 著者:河口慧海
て進行するわが舟を見送りましたが、その後は和田の岬より古き親近の金剛|信貴生駒の諸山に別れてただ我が一心を主として行くこととなりました。門司を過ぎ玄界灘より東シ....
西航日録」より 著者:井上円了
も、かえって催眠の媒介となり、遠灘七十三里は一夢のうちに過ぎ去り、暁窓近く紀南の諸山に接見す。午後、神戸入津。哲学館得業生潮田玄乗氏来訪あり。翌十七日午前上陸、....
南半球五万哩」より 著者:井上円了
す。崎陽三十六湾、春色を装ってわが行を送る。たちまちにして暮雲雨をはらし、鎮西の諸山煙裏に埋没し、また本邦の山河を望むを得ず。 崎陽三十六湾湾、看過風光瞬息間、....
古事記」より 著者:太安万侶
。この神は足は歩《ある》きませんが、天下のことをすつかり知つている神樣です。 御諸山の神 ――大和の三輪山にある大神《おおみわ》神社の鎭坐の縁起である。――....
秋の鬼怒沼 」より 著者:木暮理太郎
連嶺が波濤の如く起伏し、其奥に越後沢・小穂口・下津川・小沢・三石など利根川西岸の諸山が奔馬の如く南走している。燧岳と平ヶ岳との間には、雪を帯びた越後の駒ヶ岳が全....
黒部川奥の山旅」より 著者:木暮理太郎
は重い積雲の塊が低く垂れて、蓮華岳の巨頭を半ばより截断し、七倉、不動堀沢、舟窪の諸山は、この雲塊の下に黒く沈んで鬱陶しい吐息を洩らしている。藍色をした千切れ雲の....